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「ねーA、今日泊まっていい?」


『うま、このふろふき大根』


「変にスルースキルばっかり磨かれてるよね」



スルーもしたくなるでしょ。


わざわざご飯まで作ってあげたのに。



『初めて食べたけどおいしいじゃんこれ』


「作り方知ってるって言ってたけど、初めてなの?」


『うん。中学の時教科書で見たから、それ思い出して作った』


「うわー才能の無駄遣い」


『もう一生作ってあげない』


「ごめんて」



ていうかそうじゃなくて、と言って無一郎は立ち上がる。


そのまま目の前まで来て、座っている私に目線を合わせてきた。


近い。


そして顔がいい。



「今日、泊まらせて?」


『……無一郎、ご飯中に立ち歩いちゃいけなん、』



そのまま顔を正面に並行移動させた無一郎は、さらっと唇に触れて微笑んだ。



「余計なことを言う口は、塞がなきゃね」


『…顔がいいからって何してもいい訳じゃないのよ』


「キスまではしてもいいって言われた」


『誰に』


「Aのお母さん」


『あやつ………』



私のお母さんは、私と違って飄々とした人で、冗談でとんでもないことをさらっと言ってしまうことが多々ある。



「で、泊まらせてくれんの」


『まーいいでしょう。明日休みだし』


「やったー、一回家戻って服持ってくる」


『そのまま帰ればいいのに』



どうせ隣なんだからそんなに変わらないのに、なんで人の家に泊まろうとするのか。




「わかってないなーAは」


『わかってたまるもんか』









****


『ふろふき大根の味がする……』


「だってふろふき大根食べたからね」


『やっぱおいしい』

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陽葵(プロフ) - 主さん〜この作品プリ小説というアプリの方でパクられてます〜 (2022年12月6日 19時) (レス) id: 4fccf8109e (このIDを非表示/違反報告)
桜舞(プロフ) - AYAさん» ありかがとうございます!神になりたいです! (2021年10月5日 19時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 凄い面白かったです! 神ですか? (2021年10月5日 13時) (レス) @page50 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
桜舞(プロフ) - ただ、書きたいという心持ちだけはあるので、いつか投稿した時に読んでくださると幸いです。コメントありがとうございました! (2021年3月17日 21時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞(プロフ) - 読んで下さってありがとうございました!前世の話は、実はあまり考えて無いんですが、出来れば書きたいな、と思ってます...ただ、この作品もネタ切れに苦しみながら何とか書ききったので、すぐに書く、というのは難しいと思います、本当に申し訳ないです。 (2021年3月17日 21時) (レス) id: faa91006d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜舞 | 作成日時:2021年2月24日 7時

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