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『………………』
し「おーい、Aさん？」
『…………！どうしましたの？』
数日後、Aは蝶屋敷にて療養していた。
本来、無傷と言っても過言じゃない程しか怪我をしていなかったが、耀哉の図らいによって任務は全てストップし、一時的な入院をしている。
し「またぼーっとしてますね……」
『………すみませんわ』
し「いえいえ。気持ちはよくわかります。お互い、不便な身体で生まれてしまいましたね」
『…………そうですわね』
太陽の光が射し込む窓から、外の景色を眺める。
しのぶはAの特異体質と、呼吸の代償を知っている。そしてAも、しのぶが身体に細工をしているのを知っている。
『………本当に、嫌になりますわ。この体質も、何も出来ない私自身にも』
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作者名：桜舞 | 作成日時：2021年1月10日 16時
