裁判 ページ4
お館様のお屋敷に行くと、すでにほとんどの柱が集まっていました。
でもまだ柱合会議は始まってないようです。
私はそのことに安堵してしまったからか、そのまま呼吸を解除してしまいました。。
『こんにt』
蜜「わあ!Aちゃん?!」
し「…Aさん、いきなり出てくるのはやめてください。慣れないとほんとにびっくりするんですよ?」
『……申し訳ないです。少し急いでいましたの』
蜜「ううん大丈夫よ!Aちゃんはかわいいもの!」
し「もう…しょうがないですね…次から気を付けてくださいね?」
『…!勿論ですわ!』
やっぱり蜜璃もしのぶも優しいですね。
久しぶりに仲の良い友達と話せたからか、少し頬が緩みます。
そのまま丁度空いていた無一郎さんの隣へ歩いて行くと、無一郎さんがじっと見てきました。
『……なんですの?』
無「……また縁側でぼーっとしてたの?」
『!…どうしてそれを?!』
無「いや、だっていっつもあそこでぼーっとしてるじゃん」
『それは……そうですけれど……』
無「まぁ、わかるけどね……あそこ、外部からの干渉が基本ないから静かで、凄い居心地がいい。……だからって柱合会議に遅れるのはダメだけど」
『……まだ遅れた訳ではありませんもの』
無「はいはい……それにしても…」
そう言って無一郎さんが視線を向けたのは、手首を縄でぐるぐる巻きにされ、横たわっている男の子。
「…オイ、オイコラ。やいてめぇ、やい!いつまで寝てるんださっさと起きねえか!柱の前だぞ!」
傍にいる隠の人が必死で起こそうとした成果か、男の子がもぞもぞと動き出します。
無「鬼を連れた鬼殺隊員、ね……」
無一郎さんがそういった瞬間、やっと起きたその男の子と目が合いました。
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作者名:桜舞 | 作成日時:2021年1月10日 16時