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第十九章：妹 ページ24

『杏寿郎兄さん…！！』
　
　
最後に見たのは小さな子供の様に泣く姿と
　
　
『兄さん…ありがとう。本当の妹の様に大切にしてくれてありがとう。大好きだよ…』
　
　
俺の大好きな笑顔だった
　
　
「(別人だというのに何故、こんなにも…)」
　
　
目の前にいるこの少女はあの子ではないのに
　
　
『そ、その人はどんな人だったんですか？』
　
　
「うむ…血は繋がっていないが妹の様な存在だった。泣き虫で意地っ張りで、甘えることを知らない。だが、とても優しい子だった」
　

『……』
　
　
「…すまない。君にこんな話をするなんて」
　
　
『いえ…』
　
　
目を伏せる彼女はやはり似ていた
　

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作者名：あーちゃん | 作成日時：2023年7月20日 8時

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