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キラリと光る簪…昔、愛していた男に貰ったもの
『実弥さん…』
何度、名前を呼んだだろう。返事はない
『貴方は近くにいるの？』
生家にそっと置いてあった簪。壊れる事なく、当時貰ったままの状態だった
「君が好きなんだ」
こっちに来て、優しくしてくれた五条からの告白
『どうして私なんかを…』
素性もわからない自分を何故、好きになったのか…Aにはわからなかった
『もうどうしていいかわからない…』
自分の感情がどこを向いているのか、Aは迷いだけがあった
『…実弥さんを探してみようかな』
簪があるなら会えるはず…刀をさし、羽織をはおってAは高専を後にした
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作者名：あーちゃん | 作成日時：2023年7月20日 8時
