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第十一章：初恋 ページ2

初恋は実らないと誰かが言っていた
　
　
『縁壱さん、私に日の呼吸は使えますかね？』
　
　
「鍛錬を積めばきっとできる。立派な家族と菅原様の弟子のお前なら」
　
　
『頑張ります』
　
　
あの日、泣いていたAを五条は高専へ連れて帰った
　
　
「……」
　
　
縁壱と何やら話しているAはいつも通りに見えるが、五条には無理をしているようにしか思えなかった
　
　
「初恋か…」
　
　
女なんて全員同じだと思っていた。纏わりつく香水の匂い、胸を寄せて腕に絡んでくる。どれもが不快だった
　
　
「A、好きだよ…」
　
　
ポツリと言った言葉はAに届く事はなかった
　

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作者名：あーちゃん | 作成日時：2023年7月20日 8時

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