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そのままの体制で、懸命に声を振り絞る。
『だ、れ』
そう言った瞬間、視界が手で塞がれた。
怖かったのに、声が出なくて。
掠れた空気が口から漏れる。
「んふふ、怖がってても可愛いや」
「俺の名前だけ教えとく、姿はまた今度ね」
後頭部の上から聞こえている声。
その彼に目を塞がれているせいで何も見えないまま声だけを聞く。
変に暴れるわけにも行かないし、怖くて声が出ないから、必死に耐えた。
名前だけ教えとく、そういった後。
「おおの、さとし、」
優しい声で、ゾクゾクするような声で、後から耳元で囁かれた。
冷や汗がブワッと吹き出る。
雅紀様の最後の言葉が頭の中でこだました。
"その家計の苗字も分かったんだよぉ〜！それはズバリ！大野家！"
『お、おの、』
「ふふ、そぉ。名前までちゃんと覚えてね？」
やめて！と叫びたかったのに、魔法にかかったようにその名前を復唱してて。
『さ、と、し』
「んふふ」
優しく笑うだけの声が耳元で聞こえてる。
「じゃあね、また来る」
そう言った声は、私の目から手を離した。
その瞬間後ろを振り向いたがもう既に居なくて。
そこには黒い羽だけが1枚、落ちていた。
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まりも - 小鳥遊勇希さん» お返事ありがとうございますっ！のんびり更新待ってます(*^ω^*)！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: 9c81278532 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊勇希(プロフ) - まりもさん» まりもさんこんばんは！コメント嬉しいです泣 同じ大野担ー！これからも色んな展開があるので楽しみにしててくださいませ。次の更新は14日くらいになりそうです〜 (2017年8月13日 0時) (レス) id: 77bd7f1e7d (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 大野担なので、ミステリアスなモンスターとしての大野君にドキドキしながら読んでますー！続き楽しみにしてます☆ (2017年8月12日 19時) (レス) id: 9c81278532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小鳥遊勇希 | 作成日時：2017年8月4日 1時
