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意味のわからない思考回路は、きっと彼の魔力に侵されていたからなんだろうと今になると思い出す。
少し貸して、それで攫われないのなら良いと、勝手に思ってしまった。
ーーーーーーーーー
翔ちゃんが一通り話し終わった。
両手に拳を作って震わせている。
私と翔ちゃん、そして翔ちゃんのお父さんとの関係。
ずっと何か優しいもので繋がってるとばかり思っていた。
そんな話を聞かされて、翔ちゃんもだいぶショックが大きかったと思う。
そして何より、大野智が私を気に入ったということ、それが1番問題だった。
『…翔ちゃん』
翔「ん、？」
『このこと、和くんには話しちゃダメだよ』
翔「何で、」
『今でさえ、滅多に出さない軍を準備してまで大野智という者に和くんが怯えて、私を守ろうとしてる』
翔「そうだけどさ、」
『和くんああ見えて、精神状態不安定になってるの今』
翔「…」
『だから今そんなこと話したら、和くん私のことお城に閉じ込めるどころじゃなくなっちゃうかもしれない、だから…』
翔「…っじゃあ、俺はAにどう接したらいいんだよ！！
この思いはどうしたらいい！
ちゃんと話して、関係を取り持つものを更新しないと！
俺、俺はAをどう守ったらいいんだよ！！」
このままこのことを和くんに伝えたら、和くんはきっと壊れてしまう。
それを一番よく知ってるのは私だと思う。
だからこそ話さない方がいい、翔ちゃんとの秘密の方がいい。
そう思った。
でも、
それじゃあ翔ちゃんが壊れちゃうんだ。
それに私は気づかなかった。
翔ちゃんは抱えきれない思いでいっぱいいっぱいだった。
その思いが溢れ出て、
翔ちゃんは叫んだ。
なのに。
翔「…ごめん、、申し訳ありません。少し取り乱しました、ご無礼をお許しください。」
必死に思い(それ)を押さえ込んだ。
その両手の拳からだらんと力が抜けて、翔ちゃんがその感情を飲み込んだ瞬間だった。
私は何も言えなかった。
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まりも - 小鳥遊勇希さん» お返事ありがとうございますっ！のんびり更新待ってます(*^ω^*)！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: 9c81278532 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊勇希(プロフ) - まりもさん» まりもさんこんばんは！コメント嬉しいです泣 同じ大野担ー！これからも色んな展開があるので楽しみにしててくださいませ。次の更新は14日くらいになりそうです〜 (2017年8月13日 0時) (レス) id: 77bd7f1e7d (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 大野担なので、ミステリアスなモンスターとしての大野君にドキドキしながら読んでますー！続き楽しみにしてます☆ (2017年8月12日 19時) (レス) id: 9c81278532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小鳥遊勇希 | 作成日時：2017年8月4日 1時
