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翔「あぁ、あああぁっ、」
智「本当に翔くんのお父さんは何も言わなかったんか」
翔「俺は、俺は…」
智「……おいらね、そのおばあさんの時以来初めてなんだよね」
翔「良いように使われてただけだったのか俺は……。……へ？」
智「こんなに特定の人を好きになったの、久しぶりなの」
翔「まさかお前、それが、」
智「そ。それがAちゃん」
自分の価値と、Aに対しての感情が複雑に入り混じって。
俺は大切な使命を任されたのだと思ってAを守ってきたし、それがせめてもの親孝行なのだと思い込んできたのに。
せめてもの償いで彼女も良いように使われた。
そんなAが可哀想で、でもそれを仕組んだのは父親で。
肩の力が抜けて、気づけば阻止するべき筈の目の前の怪物の言いなりになってた。
智「ね？翔くんにも関係あることでしょ？だからさ、少しくらい、俺を甘やかしてよ」
翔「…」
智「おばあさんの時の心の傷、まだ癒えてないんだ。だからってその淋しさをAちゃんで拭おうって訳じゃないんだけどさ、」
翔「…」
智｢その時以来なんだ、1人の人をこんなにも愛したいって好きって思ったの｣
翔｢…｣
智「だから少しでいいから、その姿貸してよ。Aちゃんにキスしたい」
翔「俺は、Aを守らなきゃいけない、そんな話に乗るものか」
智「んふ、いいの？守るんでしょ？少しかしてくれるだけでいーんだよ？」
翔「Aには触れさせない」
智「貸してくれなきゃ守るどころか攫うよ？」
翔「…」
智「おいらをなんだと思ってるの？」
まだ好きとは伝えられないけどさ、そう付け足して笑った彼。
この時に俺が、俺は父親とは別の人間だ！とキッパリ言えたら良かったんだ。
この時俺は、彼に肩入れした。いいや、脅されたんだ。
父親が守りきれなかったからおばあさんは死んだ、それで彼は悲しんでいるならば俺がその償いを…そう思うように、仕向けられた。そして尚、脅されたんだ。
《貸してくれなきゃ彼女は守れないよ？》
姿を貸して、少しでも合わせてくれないなら、お前が守る前においらが彼女ごと攫っちゃうからね。
そう言われたのと同じように感じたんだ。
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まりも - 小鳥遊勇希さん» お返事ありがとうございますっ！のんびり更新待ってます(*^ω^*)！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: 9c81278532 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊勇希(プロフ) - まりもさん» まりもさんこんばんは！コメント嬉しいです泣 同じ大野担ー！これからも色んな展開があるので楽しみにしててくださいませ。次の更新は14日くらいになりそうです〜 (2017年8月13日 0時) (レス) id: 77bd7f1e7d (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 大野担なので、ミステリアスなモンスターとしての大野君にドキドキしながら読んでますー！続き楽しみにしてます☆ (2017年8月12日 19時) (レス) id: 9c81278532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小鳥遊勇希 | 作成日時：2017年8月4日 1時
