じれったくて、あまったるい。

明かされる ページ49

しほさんが嬉しそうに話し始める。


しほ「あたしさ、ずっと小さい頃から知義と一緒居てたんだよね、幼なじみで親も仲良かったし。

そうなるとやっぱり恋愛の話になるわけよ。
中2の頃くらいに、知義好きな人居ないの？って聞いたらキョーミねえなあとか言われて、

あたしとしては、小さい頃から一緒に居た分知義には幸せになって欲しいって考えててさー。」

「そしたら去年の4月、いきなり電話してきてなんだろ〜〜と思ったら、好きな人出来たなんて言うから本当にビックリしたんだよね。
誰だか、わかるかな？？(笑)」





しほさんが私の方に指を指しながらニヤニヤしている。
当然の事ながら私は顔が赤くなる

去年から…だったんだ
なんか、めっちゃくちゃ恥ずかしい。






しほ「恋したての知義、可愛かったんだよ？
毎日なぜかあたしに電話してきて、
何を話しかけたらいい？とか色々聞いてきて(笑)」

「そしたらいきなり一緒に花火大会に行くなんて言い出すからビックリしたよ。


実は花火大会、相手いなかったらあたしと行くってなってたのにね(笑)」









ああ、だからイオンで私が花火大会の前にショッピングしてた時に、トミーの口からしほさんの名前が出たのか。(6話参照)








どんどん、色んな事の謎が解けて
色んなものが見えてくる









しほ「花火大会の直前まで電話してあげて、終わったら知義とすぐに会う約束をしたの

もちろん、上手くいったかどうか聞くために。
そこをAちゃんに見られちゃったのかな？

すぐさまマックに行って反省会したよ(笑)
もっとAと色んな事したかった〜って嘆いてたよ、可愛いでしょ(笑)」









「そんな知義が、好きな人と付き合えて良かったよ
いまあたしの目の前にいる人で良かったよ。



知義がすぐさまLINEしてきたから、もう付き合ってるの知ってるのよ(笑)」









色んな事が見えてきて
どんどん知義が好きになる



花火大会、充分楽しかったよ。









しほ「知義の恋愛相談は全部あたしが乗ってるからわかることなんだけど







知義、言葉にならないくらいAちゃんのこと好きだからね


大切に、してあげてね！！(笑)」









これ以上の幸せがあるだろうか




愛し愛されて








A「しほさん……色々とありがとうございます！！聞けて良かったです……！！」








また涙ぐむ私を
しほさんは優しく抱き締めてくれた。

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