じれったくて、あまったるい。

お邪魔します ページ34

午後7時
トミーばあちゃん宅。





昔ながらの雰囲気、赤色の屋根
二階建てで縁側がある。









トミーは玄関に入ると、靴を揃えもせずばあちゃんの方に駆け寄っていった。




なんか、かわいいな
母性本能をくすぐられる(笑)








トミー「ばあちゃん！！こいつさ、俺のクラスメイトなんだけど今日泊まらせてやってもいい？」

A「お邪魔します、Aです！」



キッチンの方から白髪頭のおばあちゃんがひょこっと顔を出す。



ばあちゃん「ああ、全然いいよ！！よう来たねえ、都心の子がようここまで…」
「それなら、ごはんたくさん食べていきなえ〜。」

A「ありがとうございます！！突然すいません！！」

ばあちゃん「いやいや、気にせんでいい！
ご飯できたら呼ぶけん、2階で知義とおっときなさい！」

A「申し訳ないです、ありがとうございます！！」



背中もピンとしていて、声に張りがあっておまけに優しい、そして元気…！とても人柄の良さそうな人だ。






*







2階に、上がり部屋に入る
今はこの家に住んでいないが、ここは一応トミーの部屋らしい。





トミー「まー適当に座っちゃって！」
A「いきなりごめんね、ほんと申し訳ない…」
トミー「いーよ(笑)」







ここがトミーの部屋
まさか入れるなんて思わなかった
嬉しすぎる



住んでいないのであまり生活感は無いが、本棚いっぱいのマンガなどが置いてある
男の子の部屋〜って感じ。
でも清潔感が漂っている。
なんだ、もっと好きになっちゃうじゃん(笑)





トミー「にしてもさ、よくこんなとこまで来たよな！だいぶ遠かっただろ？」

A「うん、結構遠かった(笑)
でもカンタが途中まで一緒に来てくれたしプチ旅行みたいでなんかたのしかったよ(笑)」

トミー「そりゃーよかった(笑)
てかさ、折角俺の故郷に来たわけだしさ、子供の頃よく遊んでた川があるから明日そこ行かねえ？」









トミーがよく遊んでた場所
私と出会う前に
トミーがよく遊んでた場所
まだ私を知らない
トミーがよく遊んでた場所

行きたすぎる。





私は若干食い気味に答えた。

A「行く！！絶対行く！！川遊びしよ！高校生の夏楽しもうよ(笑)」

トミー「お、ノリノリじゃん！(笑)
ひひっ、楽しみだな(笑)」









私とトミーは
ひとつ屋根の下で夜を過ごすことになる

夏の虫の声響く二階の部屋で
私達は明日の予定を話し続けた。

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