じれったくて、あまったるい。

教えてトミー ページ22

ポテチを頬張るトミー。






私が時間を延長(？)
してからは物凄く他愛も無い話をした。









トミーは、
こないだイオンモールにカンタと行ってお互い迷子になった事や、最近の勉強が全くわからないから教えてくれ、などと

本当に世間話にしか過ぎないことを話してくれた。









私は トミーに聞きたいことがあった。






A「トミー、」

トミー「ん？」


A「悪い事をしたのは分かってる。
でも許して欲しいの…

花火大会の日も、私はさっきみたいに トミーと離れたくなかった。
その思いからトミーの跡、少しつけちゃったの ほんとに少し。

そこで見たんだけど……


あの女の人って…誰？？どんな関係なの？」









自分で言って
自分で辛くなった









これを言ったことによって
私とトミーの関係が悪化するかもなのに。









恐る恐る顔を上げると、
トミーは思ったより普通の顔をしていた。









トミー「跡つけるとか！！ストーカーかよ！！バカだな(笑)

いいよ、気にしねーよ
許してやるからそんな顔すんな(笑)


えーと、しほのことかな？」









優しい対応だった。
やはりこの人は 優しさで満ち溢れている。


そして 予想通りの名前が出てきたのである。









トミー「しほは、幼馴染みだよ(笑)
別にやましい関係じゃねえから！ちょっと相談乗ってもらっただけで。」









私は 安心した。


心から安心した。

トミーの彼女じゃなかった
トミーに彼女はきっと居ない



私に まだチャンスはある。









A「ほんと…ごめんね、
花火大会楽しすぎたから まだ離れたくなくてあんな事しちゃった…」

トミー「気にしなくていいから！(笑)
って、これ！！(笑)」









トミーは私の机の上に綺麗にディスプレイしておいた 花火大会の時の指輪を見つけた。





トミー「飾ってくれてるし！！うわ、なんか、うれし！！！(笑)ひひ(笑)」









トミーが笑うと、

私も笑った。









そこからは本当に世間話しかしなかった。


そして1時間くらい経つと、普通に日が暮れていたのでトミーは笑顔で帰っていったのだ。









私は









こんな日々がいつまでも続きますように









と願った









叶う願いなら 良かったのに 。

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