OA 8 ページ9
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「あ、ごめん 用事思い出しちゃった!」
と 「帰んの?」
「うん!ごめんね、」
女 「えー!!Aちゃん帰っちゃうの!?もっと仲良くなりたかった〜!」
「ごめんなさい!」
り 「そんな事言うなよ(笑)A困ってんだろ(笑)」
女 「あ、ごめんね!また会おうね!」
嫌に決まってるやん。だけど…
「はい!」
そう言っとかないと駄目。
早々にてつくん家を出て 走る
あそこにいたくなかった。
もっと大人の女になりたい。
もっと余裕のある人になりたい。
ゆー兄の幸せを心から喜べる人になりたい。
…涙もでない大人になりたい。
し 「A!」
「ゆー兄…?」
し 「お前はえーわ!ほら、忘れもん」
正直今は会いたくなかった。
「あ、ありがとう…」
醜い私を見て欲しくなかった。
し 「どうしたん?元気ないやん」
こんな汚い糞ガキな私の感情を知られたくない。
見られたくない。
「なんもない…」
そんな子供な私は知られたくないと思うほど顔には出てしまう
し 「嘘やんか。どしたの 兄貴に話してみろって!」
お兄ちゃんだから言えないんだよ。
分かってよ、分からないで、分かって …
もう頭が可笑しくなる。とんでもないことを口走る。
「…き、」
し 「え?」
「好き…」
気づいた時にはもう遅い。
し 「や、それは知って…」
「違うの!」
今までの思いが溢れ出す。
「ゆー兄のこと…お兄ちゃんとして見たことなんかない…」
誰か私のことを止めて。取り返しのつかなくなるうちに。自分で止められないの、誰か…助けて
し 「どういうことだよ?」
言っちゃダメ、言うな、ダメ、言ったら…
「ゆー兄のこと…男の人として 好きなの…」
全てが終わるのに…
目の前には フリーズ状態のゆー兄の姿。
やってしまった。とうとう、伝えてしまった。
し 「…は?」
「小さい時から…ずっと、ゆー兄のこと好きだったの…」
それだけ言い残し この場を離れる。
ゆー兄の私を呼ぶ声が聞こえたけど 立ち止まれない。
言い逃げする当たりも 子供だ。
「っ…言っちゃった」
これが、私が岡崎を離れることになる
きっかけとなった。
もう、ゆー兄の傍には居られない。
居ちゃダメだ。
私は 関西にいる祖母の家に引っ越すことになった。
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わたあめ(プロフ) - いいお話でした! (2018年10月19日 23時) (レス) id: 710503ce15 (このIDを非表示/違反報告)
りなな - 楽しく読ませて頂いてます!続きが楽しみです!! (2018年9月18日 7時) (レス) id: 19d86a11f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2018年5月28日 21時