OA 6 ページ7
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男 「好きな男おらんのやろ?じゃあ考えてみてや」
そう言って去ってく男子。
「待って待って待って!!」
男 「なに!」
「なんで?」
男 「好きに理由なんかないやろ。」
そう言われて 顔が一気に赤くなる。私がゆー兄に思ってることと一緒過ぎて。
男 「柴田がしんどい恋愛してること知ってる。お前の好きな人が誰かも知ってる。」
…え?
男 「お前、一緒にあの人らの動画見とるとき 女の顔してるの知らんの?」
「な、な…んで」
男 「お前のことずっと見てたからに決まってるやん、」
同じ愛知県。もう既に有名だったゆー兄たちは私たちの周りにもファンはいっぱいいた。その為私は あの人たちとの関わりは 言わないようにしてた。ゆー兄の妹であることも。
まさか 気づかれてたなんて…
何も言えない。言葉が…出てこない
男 「…ごめん。けど考えといて。あと、知ってんのは多分俺だけやで。」
それを聞いて少し安心した。けどこの男も私が自分の兄が好きと知ってても引かないのか?
帰り道。色々と考えながら歩く。
あの子の言葉が胸に刺さってる。
私はどうすればいいんだろう
? 「あれ?Aじゃん」
振り返ると そこには
「りょうくん…ざわくん…うわあああん!!!」
私の気持ちを知ってる人に出くわし 思わず 今の感情の涙が出てくる。
り 「どしたどした!!」
虫 「Aちゃん!?」
「もう…やだあああ!!!!」
り 「どしたの。」
「あんね、あんね…」
涙でぐしゃぐしゃで上手いこと話せない。
気を利かせてくれたのか ざわくんが
虫 「取り敢えずどこかに避難しよっか」
り 「俺んち行こっからA」
2人に宥められながら りょうくんの家につき
暖かい飲み物を貰って少し落ち着く。
り 「落ち着いた?」
「…うん。」
虫 「何があったか 教えてくれる?」
私は あの夢の話から 男子に告白されたこと 全てをぽつりぽつりと話した。ふたりはままならない私の言葉をゆっくり聞いてくれた。
り 「お前〜なんかあったら言えって言ったでしょ」
「ごめん…」
虫 「辛かったね、よしよし」
兄達に会うと精神年齢が低くなる私は また泣いてしまう。
り 「ほら、ティッシュ。ちーん出来る?」
…たまに世話を焼きすぎとは思うけど
虫 「取り敢えず1個ずつ解決していこうか。」
本当に頼りになる。この人達が居なかったら私 本当に潰れていた。
感謝しか…ない。
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わたあめ(プロフ) - いいお話でした! (2018年10月19日 23時) (レス) id: 710503ce15 (このIDを非表示/違反報告)
りなな - 楽しく読ませて頂いてます!続きが楽しみです!! (2018年9月18日 7時) (レス) id: 19d86a11f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2018年5月28日 21時