OA 9 ページ10
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言ってしまった。Aに。
少しは伝わったのだろうか。
でも無理して受け入れなくていいって言ったのは Aを困らせるのが嫌だったのと 振られるのが分かっていたからだ。
昨日泣きながら あいつは ずっと てつやのことを呼んでた。
なんとなく気がついてた。てつやのこと好きなのを。だって。ずっとお前をみてきたんだから。
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「夜か…」
あれから寝てしまい周りは真っ暗だった。
朝あったことは夢なのかな。
ピンポーン
誰だろこんな時間に。
「はーい…」
て 「よ。」
「てつや!?」
て 「二日酔いでぶっ潰れてるってきいたから」
手にはコンビニの袋。
中には 二日酔いに効きそうなものが沢山入ってた。
「なんで?編集忙しいのに」
て 「いいんだって。入っていい?」
「うん。」
嬉しい。嬉しすぎて沸騰しそう。
てつやが私の為に…
「なんか飲む?」
て 「や、いいよ。具合わりいだろ」
「どしたの。今日優しいじゃん」
少しだけ。ほんの少しだけ。期待する。
て 「電話だ。」
「誰から?」
て 「元カノ。」
…ドクン。嫌な音が鳴る。
て 「なんか最近男と別れてさみしんだとよ。」
は?何言ってんの。
て 「ま、より戻す気無いけどさ」
会ったこともない てつやの元カノに 嫉妬、妬み、嫉み が凄い。
私はこんなに思ってるのに。どんなに願ったってどんなに伝えたって私のものにならないのに。
そんな理由で…?
て 「A?」
「本当に、より戻さないの?」
て 「おう。めんどくさいし」
もし より戻すって言われたらどうなってたんだろう。
安心と不安が募った。どうしたらいいか分からない。
自分が分からない。ほんとうはてつやの前で泣き喚いて私のものになってと言いたい。そして 俺もだ。なんて言われて てつやのものになりたいのに。
「可愛い子でしょ?」
そんなこと言ってしまう。私は 欲張っちゃ駄目なんだ。駄目だって分かってるのに。
て 「お前がいいし。楽だし。」
じゃあなんで彼女にしてくれないの?
涙が溢れてきた。
もうやだ。
辞めてしまいたい。
でも辞めれない。
抜け出したい。
抜け出せない。
て 「A!?」
いつの間にか 私の瞳は涙でいっぱいだった。
我慢してたものが 溢れ出す。
「なんで…?」
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ぽぽ(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!子供の名前なんですが、本当のことを言うとイメージが全然湧かなくて決められなかったというのが本音です汗 申し訳ございません(´;ω;`) (2018年5月23日 22時) (レス) id: 9e6509493e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます。続きが気になってソワソワしておりました。子供の名前も気になるところですが続きは自分で妄想して補完します。笑 お疲れ様でした。 (2018年5月23日 22時) (レス) id: 480b662df0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - はるさきすさん» メッセージありがとうございます(´;ω;`)頑張りますのでこれからも贔屓にお願いします*\(^o^)/* (2018年5月17日 11時) (レス) id: 9e6509493e (このIDを非表示/違反報告)
はるさきす - あー続きが気になりすぎるっ!これからも応援してますっ! (2018年5月14日 22時) (レス) id: 55a2846b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2018年3月7日 15時