｢佐藤家の光｣ (ページ50)

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太輔の部屋に入ったと同時にまたみっちゃんの瞳に涙が溜まり、溢れ出す。

宏「.......ふっ泣.......たぁちゃん.....」

太「......ふっ笑.....ほらほらどうしたの....？何を泣いてるの。」

俺の腕の中にいるみっちゃんをそっと自分の腕に抱き抱えると、なんとも自然な仕草でみっちゃんのこめかみにちゅっちゅっとキスをする。。

.......こ、こいつ。いつもこうやってやがんな....。

宏「.......あのね、みっくんきょぉ、おねちょしたの.........たぁちゃんのしぇいにして.....ごめんしゃい。。」

みっちゃんはきちんと謝った後、ぺこりと頭を下げた。

太「.....ふふっ。わざわざ謝りにきてくれたの....？偉いね、ありがとうね。
大丈夫。たぁちゃん怒ってないよ...。」

宏「...ほんちょ.........？」

太「うん、もちろん。....でもね、嘘つくのはいけないことだよ？」

あ、それは本当にそう。

おねしょはなにも悪いことじゃないけど、
それを隠したり誤魔化したりするのはダメ。
きちんと打ち明けてくれれば、叱ったりしないし、怒りもしないよ。。

だから、嘘だけはつかないでね。。

と、太輔と2人でみっちゃんに言い聞かせた。

宏「.....わかっちゃ。」

渉「...うん、良かった。...じゃあ俺、部屋戻るね。」

そう言って部屋を出ようとすると、クンッと服の袖を引っ張られて、見ると袖口をみっちゃんが握っていた。

宏「......わーくんも、いっしょねゅ。。」

渉「ええっ？？.....狭いよ.......苦笑」

宏「......やっ！....いっしょ。」

太「...いいじゃん。川の字になって寝ようぜ...w」

太輔がそう言うから、俺たちは太輔のベッドにキツキツになりながらも、みっちゃんを挟んで、眠りについた。

............そして、俺らは失念していた。

昨日同様に、みっちゃんがお風呂上がりに大量のお茶を飲んでいたこと。。

寝る前になっても、意地になってトイレいかないっ！ってトイレに行かなかったのも.....。

渉「.........ん？.....あーーっ！みっちゃん、またおねしょしてるっ！」

太「......わっ、まじだ！」

宏「......みっくんちゃうーーーーっ！！！........わーくんがしたっっっ！！」

「「..............こら、宏光ーーーー！！！ww」」

宏「わぁぁぁあんっっ！泣.....めんしゃぁぁいっ！泣」

まったくもう......！w

君がいる毎日はいつだってピースフル！！

---「大きな地図を描いていこう」編END---