｢佐藤家の光｣ (ページ48)

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太「...さてと、そろそろ寝ようか？」

宏「......。」

太輔がもう寝ようと、自室に行くようみっちゃんに促す。

だけどみっちゃんは、じっと立ってだんまりだ。

太「....宏？...どうしたの？」

宏「.....あのにぇ......きょーは、わーくんと....ねゅ。。」

........おや、珍しいこともあるもんだ。

太「.....どうしたの、宏？......俺怒ってないよ？」

宏「......ちゃう！！たぁちゃんとねたら...またおねちょされちゃうかららもんっ！」

太「...............。」

こうして俺とみっちゃんは、珍しく一緒に寝る事になったのだった。。

----渉の寝室----

渉「さて...と。寝る前に。.....みっちゃん、わーくんに何か言いたい事ある？」

宏「........っ！」

太輔を跳ね除けてでも俺と一緒に寝たいのには、理由があるだろうと尋ねると、どうやら図星みたいだ。

渉「....話してくれる？」

優しくそう促すと、数回口を開け閉めしたのち、だんだんと瞳に涙を溜めながら、話し出してくれた。

宏「........あのねっ......きょうのね、おねちょ.....みっくんなの。....ふぇっ泣.....たぁちゃんのしぇいにちて......ごぇんなしゃい....泣」

そこまで言うとみっちゃんは、俺の胸に顔をぐりぐりと押し付けた。

渉「.....うん。ちゃんとごめんなさいできて、みっちゃんは偉いねぇ。。......明日太輔にも、謝りに行こうね。」

胸の中でコクコクと頷く頭。

渉「....さぁ、そうと決まったらもう寝よう？」

そう言うとみっちゃんは顔を上げて不思議そうな顔をした。

宏「.......おこんにゃいの......？」

渉「....何を？」

宏「.......おねちょちたこと..。」

渉「どうして.........？」

宏「...らって...いけないことなんれしょ....？」

渉「.........そんな事ないよ？..みっちゃんが、大人になっていってる証だよ？」

.................少し、昔の話をしようか。