｢佐藤家の光｣ (ページ39)

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太輔が帰ってきた。
朝起きてからずーっと太輔に会えてなかったから、みっちゃんは帰ってそうそう、抱っこを強請っていた。

太「....ちょ...宏ごめん....手洗わせて....」

宏「.........やっ！.....らっこ！！！」

首にぎゅうぎゅう抱きついて、更には足もがしっ！と腰に絡みつかせているから、本当にらっこの子供みたいになってて、笑ってしまった。

渉「太輔、仕事遅くまでお疲れ様。
もうすぐご飯だから、手洗って支度してきて。」

俊「....今日はなんとっ！グラタンだよ！」

太「....そうなの？..嬉しい。。けど、宏は大丈夫なの？」

........そうなのだ。実を言うと、グラタンは太輔の好物。特に俺の作るグラタンは絶品だと、いつも嬉しそうに食べてくれていた。

しかし、みっちゃんの火傷の件があって以来、食卓から疎遠になってしまい、太輔にずっと我慢して貰っていたのだ。。

みっちゃんに遠慮して言わなかったけど、
きっと食べたいに決まってる。

そう思って、思い切って今日はグラタンにした訳だけども。。

.........今日の夕飯はグラタンだって知った時の太輔の嬉しそうな顔を見たら、俺の選択肢は間違ってなかったんだと、確信した。

....なんとかみっちゃんには、今日グラタンを克服して貰わないと。。

渉「........はいっ。できた～。」

健「ふわぁ～。いいにお～い♪」

宏「........あちち....そうらねぇ....。」

渉「大丈夫だよ、みっちゃん。
みっちゃんのグラタンは皆より少し早めにオーブンに入れて置いたの。......出来たてより、少しくらいは冷めてるだろうし、俺らがちゃんとフーフーするからね。」

宏「......うんっ！」

裕「あ～、腹減ったァ～。食べよ食べよ。」

俊「ではっ、手をあわs「宏光、ご挨拶お願い出来る？」」

号令をかけようとした俊哉を遮って、健永がみっちゃんにお願いしたwww
健永....お前も俊哉への扱い酷くないか...？w

俊「.....まぁ、だよねぇ。.....みっくんが言うのが一番可愛いもんねぇ♡」

........大丈夫そうみたい。

宏「あいっ！！
てをあわててくゃたいっ！！.....いたらきましゅっ！」

「「「「「いただきます。」」」」」

我が家の夕食タイムが始まる。