ルーティンが全く違うふたり ページ5
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いつもより少しゆっくりめに起きてまだ隣で寝てる彼に毛布をかけなおして、リビングのカーテンを開けて。
朝日に向かってあくびをしながら、今日の仕事はなんだっけな、なんて頭を巡らせる。
キッチンでコーヒーを淹れていれば、後ろから気配がして背中に頭が触れる感覚。
『おはよ、珍しい、起きちゃった？』
「ん、きょう、リハ」
『………あ、あなめの？』
「………そ、おれもコーヒーのむ」
要望通りに彼の分のコーヒーの用意も始めれば、まだなるせは起きていないようで、私に寄りかかりながら、後ろででっかいあくびをした声が聞こえる。
『……ふは、顔洗っておいで？』
「………ん、」
軽い返事だけして洗面所にぺたぺたと向かっていく背中を見てからしばらくすれば、割としっかり目が覚めたような、なるせが帰ってきた。どうやら起きたらしい。
「Aこそ、この時間いるの珍しくない？」
『きょうは昼過ぎに出ればいいから、』
「ふーん、起きたらAいるの、違和感感じるようになっちゃったな」
『なに〜、いないほうがよかった〜？』
「忙しすぎだって言ってんの、全然時間合わない」
『なるせさんが、普通の時間に起きればいいんじゃないですかね？(笑)』
「ちょっと前はこっち側だったくせに、よく言うよ」
『へへ、なるせきょう何時に帰ってくる？』
「んーわかんないけど、そんなに遅くはならないとおもう」
『じゃあ、夜一緒に食べよーね』
「ん、そうしよ」
ルーティンが違っても、夜ごはんはなるべく一緒にたべようね、って約束。
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作者名：ミズタマ | 作成日時：2024年2月9日 0時
