▽ ページ39
.
2人ともソファには座らず、ローテーブルの前に座って。湯気が立つ温かいマグカップを持ちながら、向き合う。
『めいちゃん、あのね』
「うん」
『わたし結構寂しがり屋でさ……？』
「うん？」
『すぐ人に甘えたくなっちゃう人でね、それなりの人とね付き合ってきたんだけど、』
「…‥知ってるよ、」
しょっちゅう楽屋で付き合ったー別れたーって話してたじゃん、なんてぼそぼそと言われて、過去の自分を少し恨む。
『………めいちゃんが初めてなんだよ』
「……？」
『同じ仕事してて付き合った人、告白されたことはあっても付き合ったことはない』
『付き合うつもりなんてなかったし、好きになるなんて考えもなかった。』
『告白されて振ったくせにあんなに落ち込んだのなんて、めいちゃんが初めて。それくらい好きで、今も付き合ってよかったって思ってる』
『…………わたしきっとめいちゃんが思ってるよりずっとずっと、好きだよ？』
「………うん、おれもすき」
『…………信じてないな〜〜？』
「……だって、絶対俺の方が好きだもん」
少しの沈黙があって、2人して、ふはっ、なんて吹き出す。どっちの方が好きかの言い合いなんて、いい大人が真面目にするものではないな、なんて。
『………めいちゃん』
「ん？」
『一緒に寝よ』
「……………お誘い？」
『ちがう！』
「ふは、分かってる」
『隣にいたら寝れる気がする』
「そう？」
『………連れてって』
「ははっ、随分甘えたさんだね〜？」
『………知ってるくせに』
「ふふ、知ってるよ、実は甘えん坊なところも、寂しがり屋なところも。」
抱き上げられた状態で、彼の胸に顔を埋めて。めいちゃんの匂いに、ほんとに眠れそうだな、なんて。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズタマ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» ぎゅむぎゅむｗめちゃくちゃ好きだなんて言っていただいてありがとうございます！ (2022年12月13日 17時) (
レス) id: fafb910f69 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - キュンキュン超えてぎゅむぎゅむしてます（？）めちゃくちゃ好きです！！！いつも更新ありがとうございます！！！！！！ (2022年12月12日 20時) (レス) @page35 id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
月音 - ミズタマさん» わぁぁ!!!!!返信有難うございます!!!!!!! きゅんきゅんして、てぇてぇに溺れますね（） (2022年12月6日 23時) (レス) id: 92b5bfb4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズタマ(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます……！（ ; ; ）きゅんきゅんしていただけてるの嬉しいです〜〜！これからも供給できるようにがんばります(｀･ω･´) (2022年12月6日 23時) (レス) id: fafb910f69 (このIDを非表示/違反報告)
月音 - んわぁぁぁぁ!すきです、、、、好きすぎてやばいです、、（語彙力皆無）これからも更新無理しない程度に頑張って下さいぃ！（この二人見て、キュンキュン摂取してます、てぇてぇがすぎる、、） (2022年12月5日 22時) (レス) id: 92b5bfb4f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミズタマ | 作成日時：2022年11月25日 15時
