マカロンとコーヒー【meychan】

ー 甘やかしてあげる ページ33

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めいちゃんのツアー中。ツアー中はずっと忙しそうにしていて、集中させてあげたいし、会う頻度も減らしていたんだけれど、無理してないかなとか心配になってしまって。

数日前に仕事が早く終わる日を聞いて、じゃあご飯作って待ってるなんて約束を取り付けて、めいちゃんの家にいる。



『んーーー、適当に片付けて作るかあ』



そんな独り言を呟きながら、軽く掃除をして、残ってた洗い物をしたりして、料理を作っていれば玄関から物音がした。



「………ただいまあ、Aちゃん、」

『おかえり、もうちょっと待ってね』

「うん全然大丈夫……ね、もしかして片付けてくれた？」

『あ、ちょっとね？書類とかはかるーくまとめて同じ場所置いてる』

「………助かる、ありがと」



そのまま、こちらに向かって歩いてきて、後ろから腰に手が回される。首元に顔を埋めていて。



『ふふっ、くすぐったい』

「んーーーーっ、Aちゃん久しぶりだもん」

『そうね？ツアー中だしさ、』

「………おれは、ツアー中でもあいたい、」

『んー？、ね、オムライス、卵巻きたいからさ？一瞬、離れるのやだ？』

「…………やだ」

『そっかあ……(笑)』



これは、今日は相当疲れたのか、疲れが溜まっているのか、どちらにしてもお疲れだな、なんて思いながら火を止めて彼の方を向く。



『ね、先何したい？ごはん？おふろ？』

「……ん、なんでもいいの？」

『いいよ？めいちゃんがしてほしいことしてあげる』

「…………じゃあ、Aちゃんがいい」

『へ、』



正面から被さるように、ぎゅっと抱きしめられて、まさかの返答にこちらもびっくりする。右手を動かして、彼の頭にふわっと触れていれば、体が離れて手のひらが頬に触れる。



「ね、きすしたい」

『………いいよ…？』

「………Aちゃんからして、」

『へ、ちょ、近い……』

「Aちゃん」




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