第六感【角名倫太郎】【HQ】 (ページ21)

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第二十一感ページ21

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あき｢やっと終わったー！どこ行く？｣

『食べ物食べたい』

文化祭当日。劇は大成功。まぁ、私は小道具係だったから少し動いたかなって感じだけど。

治｢ここ、行きたい｣

侑｢こっちのがええ｣

角名｢時間あるんだしどっちも行けば｣

銀島｢色んなのがあるんやなあ｣

そして結局皆で回ることになりました。あの後、

“あき｢なら皆で行けばええやん｣”

“『その手があったか』”

という感じで。伝えたとき角名くんは少し不機嫌だったけど、今は大丈夫だ。

あき｢どれどれ…そこに行きたいん？ならまず宮治の方からやな｣

あれ、あきってフルネームで呼んでるんだ。うける。

『治くんが行きたいのってどこ？』

治｢たこ焼き売ってるとこ｣

へぇ、たこ焼きも売ってるんだ。今年は去年よりいいかも。

『今年はすごい、ね？』

あれ？いない。あれ？！さっきまで隣にいたはずなのに

前の方を見ると4人の姿が。あきは小さいので見えません。

にしても人が多いな…。着いていくのは無理そう。あきに連絡して後で合流しよ。

階段の方に行こうと後ろを向いたとき

『？！』

腕を掴まれた。

角名｢いた｣

『角名くん』

少し息が上がっている。わざわざ探しに来てくれたのかな？

『ありがとう』

角名｢ん｣

そう言うと私の腕を掴んだまま侑くんたちがいる方と逆の方向に歩き出した。

『え？どこ行くの？』

角名｢ちょっとだけ2人でまわろ｣

…………角名君に対して、最近少し、ほんの少しだけ、友達としての感情とは違うものが芽生えている気がする。

『…うん』

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