第六感【角名倫太郎】【HQ】

第十七感 ページ17

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角名｢もうすぐ文化祭だね｣



『もうそんな時期か〜』




なんとこの間した席替えでも角名くんと隣になった。



最初の頃は関わりたくない、って思ってたけど、今では休み時間も喋る仲になっている。




まぁ相変わらずからかってくるけど




『今年は何するんだろ』



角名｢んーAさんは何したい？｣



『特にないけど……劇はしたくないかな』




私は物凄くじゃんけんが弱いから小道具とかに回れない気がする。役なんて出来ない。




角名｢まぁ分かる｣



『角名くん王子様役させられそう』



角名｢そう？じゃあお姫様はAさんで｣



『え、いやだよ』



角名｢冗談。Aさん演技下手そうだし｣



『角名くんだって下手そうじゃん』




下手なのは否定しないけど。角名くん台詞全部棒読みそう。想像出来る。




角名｢んー……Aさんさ、王子様にはどんなこと言われたい？｣




『｢世界中の誰よりもあなたを愛しています、僕と結婚してくれませんか？｣かな』



角名｢こまかっ｣



このセリフはお母さんが作ってくれた絵本に載っていた王子様のセリフ。本当にかっこよくて、何回も読み直した。



『ん？』



いきなり手を掴まれた。表情は真顔で全く心が読めない。



角名くんっていきなり変なことしがちだよな…。




角名｢世界中の誰よりもあなたを愛しています、僕と結婚してくれませんか？｣



『え？！』



角名｢どう？俺演技上手いでしょ｣




『うわああああ』



角名｢あれ？照れてんの？｣



これは照れるでしょ、



『角名くんのせいじゃん…』



角名｢……………｣



『なんで角名くんも照れてんの？』




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