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あの子は何とも言えない顔のまま、スンチョルの話を黙って聞いていた。

諭すように、安心させるように話す彼が本当の兄みたいに見えたことが少し嫌で、そう思ってしまう自分も嫌だった。

つまるところ、私は少しわがままなのだと思う。







「………何か話すのかな、」


「どうだろうね、?」







隣の友人とヒソヒソと声を交わす。

話を聞きたいような、そうでもないような。そんな微妙な気持ちで友人と目を合わせていた。

明るいライトに照らされたステージとは反対に、私たちがいる観覧席は少し薄暗いことに今更気づいた。





……ステージ上の彼はあの子に優しく微笑んで、強ばる背中を押したように見えた。










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『…………みなさん、』









……光輝くステージの上で、

あの子の顔はそれと反対に、曇りがかった不安げな面持ちだったと思う。

……それがなぜなのか、私は悔しいけど分かってる。










『…ありがとう、ございました』







……たった一言。



それはできる限り勇気を振りしぼったような気弱な声でだったけど、

それでも私を、柔らかく落ち着けるようなそれは、音源以外では滅多に聞かないあの子の声だ。




………「聞かない」ではないか。「聞けない」流れにしてしまったんだ。

誰が?



…………私たちが。








SG「わあ、ヌナが皆さんの前で喋るのは初めてですね?」


HS「Aもこれからの活動も応援してほしいんですよ、きっと」







短くも思いの詰まったあの子の言葉に、観覧席は時間を止めていた。

ただ、そんな私たちを他所に、彼らはまた明るく場を繋いでいく。



さっきまで目について仕方がなかったあの子は、逃げるように後ろへ戻っていた。

その周りに今度は、メンバーたちがじわりじわりと集まっていく。









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JS「A、よくできました」






とりわけ嬉しそうな彼がそう言ったのが、遠くから見ても分かった。






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MH→←とある、



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レプリカ - りんさん» ほんっとに返信が遅れてしまいましたすみません…笑!!ニヤニヤしながら応援してくださるんですね、じゃあ私はニタニタしながらお返事を書かせて頂くことにします(?) (2022年12月17日 15時) (レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
レプリカ - なのこ5546さん» 時間に余裕がなく、お返事遅れてしまって申し訳ありません!本作品を楽しんで頂きありがとうございます!!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いしますね!!笑 (2022年12月17日 15時) (レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 主人公ちゃんが可愛すぎてぷくぷくではないですがニヤニヤしながら応援しちゃいます笑笑これからも主人公ちゃんもレプリカさんも応援してます。無理をなさらずお身体にお気をつけください。 (2022年12月12日 12時) (レス) @page30 id: 0c8a3b5b52 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - こんばんは!なかなか無い設定なのでとても面白かったです!主人公ちゃんが少しづつメンバー達と距離を詰めていく感じが堪らないですっ!!これからも更新楽しみにしています頑張って下さい! (2022年12月11日 20時) (レス) id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レプリカ | 作成日時:2022年12月3日 0時

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