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SC ページ40

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隣に座るこの子は、普段でさえ詰まりながら話すこともあるのに、ファンと言葉を交わすのは更に難しいらしい。
恐る恐る、不安そうに喋っている。


…………でもこの子がなんでそんな風になってるのか、俺たちは全員分かっている。








「スンチョル、私の誕生日とデビュー日、一緒なんだよ!」

SC「え!ほんと?すごいね」

「でしょー!だから私、ずっとセブチ推すから!私の名前覚えといてね?」






そろそろ中盤に差し掛かってきたサイン会、
目の前でキラキラと目を輝かせる彼女に“うん”と頷けば、満足そうな笑顔が返ってきた。

その間も響くシャッター音に、少しだけこめかみを押さえる。

そうして喋っているうちに目の前の彼女は俺の次、
………つまりシャッター音と大勢のファンに萎縮しきっているその子の前へと移動して行った。



人の好さそうな方だったから、この子に悪いことは言わないとは思うけど。

もうすっかりこの子に絆されてしまった俺は、次の人が回って来るまでこっそり隣の会話を見守ることにした。










『あぁ、えっと、こんにちは?』


「うん、こんにちは?」





『……ぁの、今日は、ありがとうございます』

「笑、うん、どういたしまして!」


『えーっと………その、スンチョルさんのペンですか?』


「そうだよー!さっきの聞いてた?」


『あ、ごめんなさい勝手に……』


「なんで謝るの?A悪いことしてないのに!笑」


『いや、えぇ、うん、あ、はい』


「えぇ?今なんて言ったの?笑」


『ごめんなさい、あー、緊張して』


「大丈夫大丈夫、ほら、深呼吸して〜!」







彼女は細く白い自分の指でAの手を握り、「ひっひっふー」とAを宥める。それはなんと言うか、逆ペンサな気がするなぁ…。

しかもそれ、出産のときのやり方じゃんって、少し笑ってしまった。







「あぁ!今スンチョル笑ったでしょ」

SC「だってそれ、出産のときのやつじゃんか!」

「だってAがめっちゃ緊張してるからさ…」

SC「言い訳になってないよそれぇ…。Aも、もう中盤なんだからいい加減慣れなよ。せっかく来てくれてるのにダメでしょ」


『あ……ごめんなさい、気を付けます』







俺の言葉に更に萎縮してしまったA。
目線が下がって、自分を落ち着かせるように、たどたどしく口で呼吸をしようとする。




……あぁ、そうだった。この子自身がナーバスなときにマイナスな言葉を言うとダメなのを忘れてた。

この子はいつも少し言葉が足らないだけで、悪い方向に捉えてしまうから。



…それだけ不安なことが多いんだろうけど。




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レプリカ - りんさん» ほんっとに返信が遅れてしまいましたすみません…笑!!ニヤニヤしながら応援してくださるんですね、じゃあ私はニタニタしながらお返事を書かせて頂くことにします(?) (2022年12月17日 15時) (レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
レプリカ - なのこ5546さん» 時間に余裕がなく、お返事遅れてしまって申し訳ありません!本作品を楽しんで頂きありがとうございます!!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いしますね!!笑 (2022年12月17日 15時) (レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 主人公ちゃんが可愛すぎてぷくぷくではないですがニヤニヤしながら応援しちゃいます笑笑これからも主人公ちゃんもレプリカさんも応援してます。無理をなさらずお身体にお気をつけください。 (2022年12月12日 12時) (レス) @page30 id: 0c8a3b5b52 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - こんばんは!なかなか無い設定なのでとても面白かったです!主人公ちゃんが少しづつメンバー達と距離を詰めていく感じが堪らないですっ!!これからも更新楽しみにしています頑張って下さい! (2022年12月11日 20時) (レス) id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レプリカ | 作成日時:2022年12月3日 0時

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