苺王子家の妹！2 【stpr】

. ページ23

.




「先生、兄がヤブとか言ってすみません、悪気はないんです」



医「うん、悪気がないのが逆に厄介だよね。
なーくん、いや、彼ね、今熱出てるでしょ。熱が出るっていうのは、体の中で白血球と風邪菌が戦っているということ。今が一番苦しいし、しんどいだろう。だけどこれ越えたら必ず良くなるから。だからしっかり看病してあげてね」



さ「本当かなぁ？」



なんでまだ疑うんだよw




る「そういうこと言って、本当は僕たちに重大な病気、隠してるんですよね？」



こ「そーだそーだ！」



医「いや本当にただの風邪なんだけど…」



さ「なーくんはもう長くない、そうなんだろ？先生」



医「いやまだ全然普通に生きるよ」



莉「本当のこと言ってよ！！センセー！」









医「お宅の兄、めんどくさいね？」



あ、先生も気付きました？



「はい、すみません…」



もうすみませんしか言えないよ…






ジ「くそ、こんなことなら夕べなーくんの大好きなグミ、食べへんかったら良かった」



え、何の後悔？



ジ「腹いっぱいグミ食わせたったら良かった…」



腹いっぱいのグミはいらないだろ



莉「ジェルくん俺もだよ。昨日なーくんとどっちがAちゃんの入浴姿覗くかで揉めた時、素直に譲ったら良かった…」



えっ、入浴姿？入浴姿覗いてたんか昨日。



莉「でもしょうがないじゃん！！俺がパーで勝っちゃったんだから！！！なんでなーくんあん時グー出したんだよ！！クソッ！！！」



いや知らんけど。パーなの？頭もパーなの？



ていうかそういうことしなさそうな2人だからなんかショックだったんですけど。やだ、知りたくなかった。




「もうやめて」


もう何も言うなお前ら。

これ以上は知りたくないこと知りそうで怖い。






「先生、わかりました。なーくんは私がしっかり看病するんで大丈夫です」



兄たちには任せてられないから

ここは私が責任もってなーくん看病するよ。




医「うん、君がそう言ってくれると、私も安心だよ。
よろしくね」



「はい！」



私が元気良く返事をすると、先生は「頼んだよ」と言って、私の頭をぽんぽんと撫でた。









る「先生、いまAの頭ぽんぽんしました？やめてもらっていいですか。そういうの」


莉「Aちゃんは俺の女なんで、気安く触らないで下さい」


医「あ、はい、すいません」




本当にもう黙ってくれないかな。







.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す