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さとみside
コンビニに入った時からずっと視線を感じてた。
こそこそと俺のことつけ回して嫌な感じ。
最初は迷惑なリスナーか何かだと思ってたんだよ。
でもさ、棚に隠れて、隙間から俺のこと見てんなーっと思ったら
今度は正面切って堂々と、上から下まで、舐め回すように見てくんの。
その大胆さに俺、吹き出しそうになっちゃって。
おもろいなー、どっかで会ったことあったっけなー
そう思いながら、その子に話しかけてみると
「私が視えるんですか?」なんて意味不明な発言。
この子、ヤバい子かな?って思ってたら
幽霊だって言い出して。
ああーやっぱヤバい子だったかー
さて、どうやって巻くかな、と考えていたのも束の間
目の前の壁をさらっとすり抜けた時は、一瞬夢でも見ているかと思った。
マジで幽霊なのかよ…
だけど、不思議と拒絶する気にはならなかった。
怖いとも思わなかったし。
怖いと思わなかったのはなんでかな。
コイツがバカみたいに元気で、幽霊らしくなかったからかな。
んで、そのあと名前を聞かれた。
本名を教える必要もないか、と思って
活動名として使っている名前を教えたら
彼女はすごく嬉しそうに笑ったんだ。
その笑顔にちょっと見惚れた、っていうのは、ここだけの話。
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あ - めちゃくちゃ面白いです!更新待ってます! (2023年4月29日 16時) (レス) @page7 id: 2f11e348c1 (このIDを非表示/違反報告)
あたおかほっとけーき@くれぱん(プロフ) - いやもうまじでよすぎる。部活頑張ってくるわ、( (2023年4月25日 19時) (レス) @page7 id: 8525a48838 (このIDを非表示/違反報告)
しろ@ログアウト(プロフ) - 夢界隈に冷めても蝉さんだけは推し続けています…😭✨冒頭から大好きなシチュです…沢山の癒しをありがとうございます…🫶🏻💕︎︎ (2023年4月24日 22時) (レス) id: 7e1cff2b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝉-セミ- | 作成日時:2023年4月24日 21時