第15話 ページ21
ここ、何処？
目を開けると知らない部屋にいた。
確か、崖から落ちた後、上杉謙信さんに助けられてその後どうなったんだっけ…
思い出せない。
自分の体を見てみると、体中包帯だらけだった。
そうだった。
動くと傷が開くからじっとしておこう。
そう考えていると、障子がゆっくりと開いた。
「おや。目が覚めたのですね。」
あの時、上杉謙信さんの隣にいた人だ。
貴「あなたは？…あっ。すみません。自分から名乗るのが礼儀ですよね。私は桜月Aと申します。」
景持「申し遅れました。甘粕景持と言います。体の傷は大丈夫ですか？」
甘粕さんは優しい声で私に問い掛けた。
貴「まだ、少し痛みますけど体を起こすことは出来ます。」
前は体も起こせなかったのに。
上杉軍の人達のおかげだな。
後でお礼を言いに行かないと。
景持「よくなって来ていますね。良かったです。」
貴「あの…助けていただきありがとうございました。手当てまでしてもらって何とお礼をすればいいのか…」
助けてもらってなかったら今頃死んでた。
景持「お礼なんていいですよ。それに、謙信様が貴方を見つけて城まで連れ帰ったんです。お礼なら謙信様に。」
貴「上杉謙信さんには本当に感謝しています。動けるようになればお礼を言いに行きたいです。お礼を言いに行っても大丈夫ですか？」
仕事の邪魔になったらダメだからね。
忙しいようだったら空いている時間を聞いてお礼を言いに行こう。
景持「大丈夫ですよ。しかし、体が動けるようになってからですよ。無理は禁物です。」
貴「分かりました。わざわざ、来て下さってありがとうございます。甘粕さん。」
甘粕さんはいい人だな。
上杉謙信さんもいい人だったし。
何だかあったかい軍だな。
景持「景持でいいですよ。その方が俺も楽です。」
貴「では、景持さんと呼ばせてもらいますね。」
景持「ありがとうございます。では、お大事に」
そう言い、景持さんは部屋を後にした。
親切だな。
上杉軍は自分達から攻めない事で有名だった。
優しい軍だなと思っていたけど、本当に優しい軍だった。
きっと上杉謙信さんが優しいから良い軍になったんだろう。
助けてもらった恩を返せるように頑張ろう！
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千羽千乃(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！なるべく、更新するように頑張るのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年5月18日 22時) (
レス) id: 504c87a924 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - はじめまして、あかりと言います！いつもこの作品を見させていただいています！凄く続きが気になって、いつも「更新してるかな？」と見てしまいますwwこれからも頑張ってください！応援しています！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: 621c69a2ff (このIDを非表示/違反報告)
千羽千乃(プロフ) - 美咲さん» とても綺麗でびっくりしました。美咲さん、ccさんありがとうございます！ (2018年4月30日 12時) (レス) id: b689de12e9 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - イメ画を描いてもらったのですがよかったら！http://uranai.nosv.org/u.php/novel/cc25-l/ (2018年4月30日 11時) (レス) id: 621c69a2ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千羽千乃 | 作成日時：2018年4月16日 18時
