バカンスとかみさま その4 ページ21
ハワイの中心部にあたる場所に向かっていると、ちらほらとサーヴァントたちがいるのを見かけた。しかもさらに進んで行くと、海賊たちが、大きな変わった形の建物に入って行っているのを見かけた。つられてその建物に入ると、見覚えのあるサーヴァントたちが商品を置いた机の前に座っていたたり、それを手に取ったりしていた。
「あら貴女……」
「メディアさんですか？」
「ええ、そうよ。それにしても……」
私をじろじろ見ているメディアさんは、何かを感じたようでこっそりとそれを耳打ちしてきた。
「彼女をつれているの？」
「はい？」
「あの時感じた彼女の気配がするの。貴女から感じるの」
彼女とは誰なのか、そして話してくるメディアさんの腕の中にある金髪の男性がデフォルメされたぬいぐるみがあることに気が付いた。
「これは？」
「こ、これは……えっと、売れ残っていたから買ったのよ！特に深い意味なんてないわ！」
『あらそうなの？てっきり貴女の愛しいあの人かと思ったのに？』
「そ、そんなことはないわ！」
思ってもいないことを急に口走ったので、ハッとなり口元を塞いだ。彼女の方を見ると、顔を真っ赤にしてどこかにいった。悪いことを言ってしまったなぁと思いながら、壁側を進んで行くといつも顔を合わせている人たちが水着を着て、商品を置いている机の前に座っていた。
「アンタ、どこにいたのよ！」
「Aさん！ご無事で良かったです！ドクターがとても心配していましたよ」
「すいません…………どうしてここで売っているんですか？」
「色んな事があったのよ！」
一応お金は持っているので、彼女たちが作っていた本に手をかけた。表紙には大きな怪物と少女が描かれていた。ペラペラとページをめくると、怪物とお姫様である少女の物語があった。とても展開が面白くて買うことにした。
「これください」
「あらお金あるの？」
「ええ、これぐらいでいいですか？」
「アンタ、BB＄多すぎるわよ！ミミ＄数枚だけでいいの！」
言われた通りに数枚のミミ＄を出すと、マシュが受け取ってくれた。
「ありがとうございます」
「そもそもどこにいるのよ」
「BBにホテル借りさせてもらっているんです」
「BBさんが、ですか？」
「怪しいわね、それ」
そんなことを言い合っていると、会場が大きく揺れた。
「何！？」
「これは火山のほうがくですね！」
「行くわよ！嫌な予感がするわ！」
オルタさんに俵のように抱えられて火山の方角へ向かった。……あの私は俵じゃないです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みょん - 設定が細かくて面白いです！ (2021年10月24日 23時) (
レス) @page1 id: be1f1389a2 (このIDを非表示/違反報告)
美虎都(プロフ) - 大丈夫です！のんびり待ってますね！ (2017年11月15日 13時) (レス) id: 6e6a008299 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - 美虎都さん» コメントありがとうございます。エドモンさんって、性能も性格も素敵ですので、彼メインのお話を作りました。喜んでいただいて嬉しいです。更新は気長にのんびり待ってってください。(返信遅れてすいません) (2017年11月15日 5時) (レス) id: 69689cf56c (このIDを非表示/違反報告)
美虎都(プロフ) - とっても面白い 私の好きなキャラクターエドモンだからとっても嬉しい続き気になる (2017年10月29日 16時) (レス) id: 6e6a008299 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
