バカンスとかみさま その1 ページ18
突如BBに振りかけられた話によると、皆がハワイという特異点に行ってバカンスを楽しんでいるらしい。ハワイといえば、あのアメリカ領地の小島か。
「お姫様もバカンスを楽しみたいですよねぇ？」
「で、でもさ……勝手に抜け出したら……」
「大丈夫ですっ！今回のバカンス地はここも決めている場所なので、先に行っても大丈夫なんですよ！」
彼女の強い押しにより、今回のバカンス地であるハワイに連れていかれた。ただ、ハワイにしては少し広いような気がするのが、私の感想だ。
「ねえ、局員は……？」
「あっれっれぇー？おかしいですねぇ、皆さんったら職務放棄でもしたんですかねえ？」
わざとらしくいう彼女は水着に着替えて、ちらほらと見えるカルデアのサーヴァントたちがいる真夏の砂浜を眺めている。私はカルデアの制服のままなので、凄く暑い。すると彼女は、花が描かれたシャツと短パンを渡してきた。
「その恰好は暑いでしょう？どうぞっ！」
「あ、ありがとう」
「いいんですよ、お姫様に似合うアロハシャツは無かったので、貴女の可愛い後輩が作りましたよ！」
彼女に言われるがまま、試着室に連れられてその服を着る。露出が水着より少ないので助かった。
その服装で彼女の前に立つと、彼女はきゃーっと騒いだ。
「本当は水着を着て欲しかったんですぅ……しかししかし、貴族のお方の肌を晒すのは良くないと思ったので……でも、ここまで似合うなんて、BBちゃんったら天才ですね！」
「うん、ありがとう。水着を着ていたらお義母さんに怒られていたかも」
「まあ確かに、嫦娥様は堅苦しいヒトでしたね」
少し難しい顔をしたBBは、その後すぐに顔を変えて私の腕に絡みついた。
「オイル塗ってくださいませんか？背中はどうしても届かないので」
「泳ぐんだ。うん、塗ってあげるよ」
「きゃっ！嬉しいです！」
オイルを受け取り、オイルを手に乗せる。いつの間にか、こちらにパーカーを脱いで背を向けてシートの上に横になっていた。
彼女の背中にオイルをまとった自身の手をはわせる。
「こういうの初めてだからさ、上手くできるか分かんないや」
「大丈夫です、BBちゃんが保証できますよ！」
親しい誰かとこうしてのんびりと過ごすことを夢見ていたので、実現した今とても充実している。
「ありがとう、BB」
「……！」
彼女は影でひっそりと不気味に笑っていたのに、気が付かなかった。
(続くぞ)
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みょん - 設定が細かくて面白いです！ (2021年10月24日 23時) (
レス) @page1 id: be1f1389a2 (このIDを非表示/違反報告)
美虎都(プロフ) - 大丈夫です！のんびり待ってますね！ (2017年11月15日 13時) (レス) id: 6e6a008299 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - 美虎都さん» コメントありがとうございます。エドモンさんって、性能も性格も素敵ですので、彼メインのお話を作りました。喜んでいただいて嬉しいです。更新は気長にのんびり待ってってください。(返信遅れてすいません) (2017年11月15日 5時) (レス) id: 69689cf56c (このIDを非表示/違反報告)
美虎都(プロフ) - とっても面白い 私の好きなキャラクターエドモンだからとっても嬉しい続き気になる (2017年10月29日 16時) (レス) id: 6e6a008299 (このIDを非表示/違反報告)
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