なんだって(アニメ/メタナイト) ページ6
*アニメメタナイトは年寄り設定なんだって
仮面で顔を隠している騎士に会ったのは、私が幼かった頃だ。彼も同様に若者だった。
その時は銀河戦争真っ只中で、私が住んでいた星も影響を貰った。魔獣が周りを血の海に変えて、私の母親も殺された。
私はその星の生き残りとして、中にはメタナイトがいた騎士たちに保護された。
それから彼に引き取られ、必要最低限の護身術や勉強を叩き込まれた。
そして銀河戦争が終わり、平和な星ポップスターに辿り着いた。その頃には彼はおじいちゃんになり、私は大人になった。
「父さん、勉強を教えて下さい」
「そうだな。カービィについて知って欲しい」
「カービィですか?」
「ああ」
彼は古めかしい冊子を取り出し、それを私に見せるように開いた。そこは古代文字がびっしりと埋まっていた。
「ここに、未来の記述がある」
「も、も、えーゆ、く?……一部しか読めません」
「簡潔には、遠い未来にカービィが英雄としてこの星に舞い降りると言うことだ」
古代文字が苦手な私は、ほぼ読めず大苦戦を強いられた。それでも彼は中々ヒントをくれなかった。
「つまり、カービィは大人になると高い知能を持つということですか?」
「そうだ。彼は赤子でありながら、自身が乗り込んでいた機械を操縦していた」
確かにそんなことを、フームさんが言っていたような気がする。カービィは、カーレースでも星型のマシンに乗って参加していたそうだ。私はテレビなるものから、父さんを始めとする選手たちを見ながらお茶をすすっていた。私もソードやブレイドと一緒に父さんの車のタイヤを変えたかったのだが。
「彼は他にも、様々な乗り物を所有していると書いてある」
「そ、そうなんですね……古代プププ文字ならフームさんに勉強できるのですが……」
「これは遥か遠いある星の占い師が観た未来だ。古代プププ文字は知らないだろう」
声を小さくして、呆れたように返事をした。そしてそのままその本を閉じた。
「これからもカービィのことを見守りますね」
「ああ」
「ところで父さん、喉乾きましたか?」
「頼んでもいいか?」
頷いて、厨房へ向かった。ワドルディたちからいい茶葉を貰えるのかな。
部屋から出て行く。
「私にもしものことがあっては困る。これはAにしか託せないことだ」
ぽつりと誰かの声が聞えたような気がした。
(パパナイトと忠誠な義娘)
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アリス - リクエスト答えていただきありがとうございました、とてもいい話でした。これからも無理しない程度に頑張ってください、応援しています! (2022年8月7日 13時) (レス) @page46 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます、こちらこそ初めまして。感想ありがとうございます、元はいろんなキャラクターを書きたいという気持ちでこの短編集を作りました。アリスさんのご要望に添えた作品があるのであれば何よりです。リクエスト承りました、暫しお待ちください。 (2022年8月6日 23時) (レス) id: 6e309e833c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 今日始めて見ました!様々なストーリーがあってもっと早く見つけたかったなと思っちゃいました…!リクエストですがあなたのためだと言ったら?の後日談(続き)的なのってお願いできますでしょうか?ご検討よろしくおねがいします。 (2022年8月6日 22時) (レス) id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - 梨夢(リム)さん» コメントありがとうございます、自己満足で書き続けていますがリムさんがそのように仰ってくれるのであれば良かったです。和数的にそろそろ終了ですが、それまで自己満足で書き通していきます。 (2022年8月5日 16時) (レス) id: ce406737cf (このIDを非表示/違反報告)
梨夢(リム) - はじめまして!面白すぎです!!最高です!続き待ってます!! (2022年8月5日 12時) (レス) id: 265c125c54 (このIDを非表示/違反報告)
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