◯とある裏事情(マルク)※ ページ19
*『小さないたずら』のif、バッドエンド
*パラワドな夢主
カービィが今目の前で倒れた。持っていた剣を力なく落とした。その際にガシャンと軽い金属の音が、何度も反響して聞こえる。
「……カービィ！」
急いで近寄り、体を揺らしても全く反応がない。痛々しい傷が、何箇所にもあり目を向けられない状態だ。
「おーほっほっほ！！ポップスターの英雄が呆気なく倒れたのサ！」
愉快そうに笑いながら私の前に降りる、敵であるマルク。威嚇と警戒を兼ねて、パラソルを開けるが、全く興味を示さない。邪魔だと言わんばかりにパラソルを払いのけられ、それは宇宙にさらわれた。
「歯応えのあるヤツだと思ったのに……つまらないのサ」
魔法で羽をしまい、私の隣に平然と立って気を失っているカービィの顔を覗き込む。彼はしかめた顔をして、カービィを蹴った。無意識に転がったカービィの方に駆けていた。
「や、やめて！！カービィは……カービィは！！」
「……キミってさ、何かを言えばカービィカービィ、カービィ。どれだけアイツを頼ってもサ、無駄なワケ」
ピシャリと冷酷に言い放たれた冷たい言葉。それにはずっしりとした重みがあった。
「邪魔者はいなくなった！念願のポップスターをボクのオモチャ箱にできるのサ！」
おーほっほっほと高笑いながら、ポップスターがある方向を見ていた。そこにはノヴァが太陽と月を押し退けて、ポップスターに向かっていた。これからマルクの願いを叶えるのだろう。
「……ボク欲張りだから、もう1つ願い事があったのサ」
「貴方の言葉なんて、聴きたくありません！！」
「まあまあ、そんなに焦らなくたって時間はたっぷりあるのサ」
余裕のある笑みを浮かべながら、またカービィを蹴った。今度は力強く蹴ったせいか、勢いよく飛んでいく。駆けよろうとするとマルクの魔法で止められた。
「初めてだったのサ。Aを初めて見たとき、何かを感じたサ」
「いやいやいや、嫌！」
「狂うにはまだ早いのサ。まだボクの話聞いてよ」
彼はニタニタした顔で、下向きな私の顔を覗いた。
「これから一緒にボクたちのポップスターに行って、星が壊れるまで遊ぼうサ！」
「……嫌です」
「もー照れないでちょーよ！」
再び現れた彼の羽に抱えられて、逃げられなくなった。そして、ポップスターにゆっくり向かった。
離れていく横たわるカービィを見ながら、ひたすら己の未熟さと彼の期待を裏切ったことなどの悔やみが押し寄せてきた。
(あぁ〜バッドエンドの音ォ！)
Welcome to the sea(カイン+マイン)→←美味しい魔法(グリル+リック+クー)
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アリス - リクエスト答えていただきありがとうございました、とてもいい話でした。これからも無理しない程度に頑張ってください、応援しています！ (2022年8月7日 13時) (
レス) @page46 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます、こちらこそ初めまして。感想ありがとうございます、元はいろんなキャラクターを書きたいという気持ちでこの短編集を作りました。アリスさんのご要望に添えた作品があるのであれば何よりです。リクエスト承りました、暫しお待ちください。 (2022年8月6日 23時) (レス) id: 6e309e833c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 今日始めて見ました！様々なストーリーがあってもっと早く見つけたかったなと思っちゃいました…！リクエストですがあなたのためだと言ったら？の後日談（続き）的なのってお願いできますでしょうか？ご検討よろしくおねがいします。 (2022年8月6日 22時) (レス) id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - 梨夢(リム)さん» コメントありがとうございます、自己満足で書き続けていますがリムさんがそのように仰ってくれるのであれば良かったです。和数的にそろそろ終了ですが、それまで自己満足で書き通していきます。 (2022年8月5日 16時) (レス) id: ce406737cf (このIDを非表示/違反報告)
梨夢(リム) - はじめまして！面白すぎです！！最高です！続き待ってます！！ (2022年8月5日 12時) (レス) id: 265c125c54 (このIDを非表示/違反報告)
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