百の告白 ページ7
信っじらんない。
普通さ、私が好きな人かもしれない人を目の前にして、この人のこと好きなんじゃないの?って言う?
千らしくはある。
でも、最近は少し大人になったと思ったのに。
前世の記憶の千だと思ったのに。
『私は、百のこと好きだったよ。でも何で今、それを百の前で言わなきゃいけないの?考えなしに人の気持ちを勝手に言わないでくれる?』
冷たく、言い放った。
百も千も驚いた顔をしていた。
私、変なこと言ってないよね?
「A、オレのこと好きだったの?」
百がポツリと呟いた。
『そうね。だいぶ前から。』
「今は違うよね。オレ、Aの好きな人、知ってるよ。」
百は優しげな笑顔で言った。
今度は私が驚く番だった。
何?私、今好きな人、いないよ?
恋愛感情持ってる相手、いないよ?
私の表情を見た百が、困った様に笑った。
「そっか。気づいてないんだ。」
『え?なに・・・どういう事?』
「いわないよ、オレは。Aが自分で気づいた方がいい。ね?」
百が私の頭に、ポンと手を乗せてから立つ。
「じゃあ寝よう!ユキ。Aの布団あるでしょ?Aだけ曲作る部屋で寝てもらおう。」
「あ・・・うん。」
「はいはい、2人共仲直り!ね?」
百が私と千の手を持って握手をさせる。
・・・子供か。
『やだ。デリカシーの欠片もない人なんて知らない。』
「えー?もう!ユキ、謝りなさい!」
百が膨れながら千に言った。
「あ・・・・・・ごめん。」
感情の見えない謝り方にイラッとした。
『百に言われたから謝るんだ。子供みたい。』
「Aも素直に!!」
『だって、私が今でも百のこと好きだったらどうすんのよ。私の代わりに言うなんておかしい。』
私がそう言うと、百はケロッと爆弾発言をした。
「その時はオレと付き合うんだろうね。」
『はぁ、百と付き合・・・・・・え!百と!?』
何を言い出した。
百はたまに、頭のネジどこに置いてきた、と思うような事や発言もあるからそれかと思って、思わず心配した。
「うん。だってオレ、Aに一目惚れしたから。オレもAの事好きだったよ。タイミングが違ってれば付き合ったかも知れないけど、あの時のオレは、Aさんと付き合うなんて夢のまた夢だって、畏れ多いって思ってた。」
『一目惚れ・・・・・・目、おかしいよ?』
驚いて、そんな言葉しか返せない。
私の言葉に百が笑った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時