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遠出 3 ページ40

『連休の予定は、ないねぇ・・・・・・』

「じゃあ今夜の予定は?明日は10時迎えでしょう。」

千が私を引き寄せて顔を近づけた。

『あー・・・泊まってもいいけど、月1のモノが・・・』

言うとしゃがんでうなだれる千。

「最近してない・・・・・・」

『いや、そんな事言われても・・・』

千が立ちあがって言った。

「じゃあ終わったら教えて。しよう。」

真顔でそんな事言わないで!!
恥ずかしい!!

『お、教えません!!』

駐車場へ向かう。
千も一緒についてきた。

「何で?」

『恥ずかしい!』

「どこが。」

『自分から、しようって言ってるみたいなのが嫌だ。』

「・・・・・・嫌なの?僕は言ってほしいけど。」

そんな事言われても、恥ずかしいものは恥ずかしい。

『私は千みたいにストレートじゃないの。』

「僕、シャイだけど。」

『それは否定も肯定もしないわ。』

「肯定して。」

『そう言われたら否定したくなる。』

「なにそれ。素直じゃない。」

車に着く。
ザカザカ早歩きしてたから、ちょっと息切れしていた。

『今更でしょ。』

「そうね。」

目が合って、まだ恥ずかしくて逸らそうとする。

「こっち見て。」

『やだ。早く帰ろう。』

「・・・・・・仕方ないな。」

千が助手席を開けてくれた。
いつもは開けないのにと思いながら、どうぞ、と言われて座る。

「A。」

『何?』

顔をあげて千を見ると、そのまま唇にキスがおりてきた。

軽くふれた後、ドアを閉められる。

【不意打ち・・・ずるい・・・】

心臓がバクバクしている。

千は気にした様子もなく車に乗り込んで運転を始めた。

「次のオフは一緒じゃなかったよね。」

『ああ、うん。でも1日オフっていいね。午前中だけなら大学終わってからなら結構あったけど。』

「夜もあったのに、一時期全然構ってくれなかった。」

ブスッと分かりやすく拗ねる千に笑う。

IDOLiSH7のデビュー予定曲で、万と一緒にパソコンと格闘してた時を言ってるんだろう。
誰に誘われても、ずっと断っていた。

『忙しかったの。・・・・・・今度はチャリティーテレソンもあるもんね。百が二回目、千と私は初めてだね。』

「そうね。」

来年のチャリティーテレソンは、IDOLiSH7と一緒だ。

【もう、本当にすぐそこだ。】

『ヤスで24時間はキツいなぁ・・・』

そうこぼすと、千はクスリと笑った。

家まで送って貰って、1日デートは終わった。

昔の連絡先 〜千side〜→←遠出 2



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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時

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