検索窓
今日:9 hit、昨日:21 hit、合計:115,326 hit

引っ越しの日 3 ページ34

「今度はどれがいいの。」

【今度?】

ジッと見られて、こわごわ好きなキャラクターを指差す。

『こ・・・これとこれ・・・』

言って差したのは、明るそうな笑顔だけど男っぽいキャラクターと、その中では1、2を争うイケメン。

「なんで好きなの?」

普通の会話をしているはずなのに、いつもなら楽しく返せる会話が、今回は怖い。

『えと、この笑顔の子はいつも心に闇を抱えてて、実は脆いけど明るくて優しいの。もう一人も、凄い優しいんだけど残念なイケメンで、趣味に没頭して部屋を片づけられない人。』

「ふぅん?・・・この笑顔の方、モモに似てるね。」

ギクッとした。

完全に百の設定と似ている。

【だって元々好きなタイプなんだもん!仕方ないじゃん!でも言えない!千が怖い!】

千が資料集を棚に入れて、私の前へ座った。

「Aは、僕のどこが好き?」

思わず千を見上げた。
不安そうな顔をしてる?

「僕は前にも言ったけど、Aの全部好き。可愛いところもキレイな所も、素直じゃなくても素直でも、ちょっと意地悪でも恥ずかしがりな所も、優しい所、笑った顔、キスの前と後の顔、僕を感じてる顔、僕にしがみついてる時も、あとは・・・」
『ま、まって・・・なんかどんどん恥ずかしくなってるから、やめて・・・』

千に両手を繋がれた。

「でも僕は、Aが僕以外の男を頬を染めて見てるのは嫌だ。・・・ねぇ、僕のどこが好きなの。」

千の目も表情も真剣そのものだ。

『・・・優しい所。・・・意外と男の人っぽい所?ストレートに気持ちを言う所。あ、後輩の前では格好いい所!』

「・・・何、今思いつきましたって顔。」

『あー・・・あと・・・意地悪で自信満々なのは頂けないけど、』

「頂けないの・・・」

『うん。・・・でも、すごく一途で、私の事大好きで、大事にしてくれる所。』

言って千を見ると、ほぼ白目?で真っ赤になって口元を押さえている。

【この表情も好き。・・・意外と照れ屋。】

『これでいい?』

微笑んで言うと、抱きしめられた。

「・・・うん。いい。」

千はその後、笑顔を見せてくれて、どちらからともなく口を寄せた。

フライヤー 〜千side〜→←引っ越しの日 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
233人がお気に入り
設定タグ:アイナナ , Re:vale ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。