引っ越しの日 3 ページ34
「今度はどれがいいの。」
【今度?】
ジッと見られて、こわごわ好きなキャラクターを指差す。
『こ・・・これとこれ・・・』
言って差したのは、明るそうな笑顔だけど男っぽいキャラクターと、その中では1、2を争うイケメン。
「なんで好きなの?」
普通の会話をしているはずなのに、いつもなら楽しく返せる会話が、今回は怖い。
『えと、この笑顔の子はいつも心に闇を抱えてて、実は脆いけど明るくて優しいの。もう一人も、凄い優しいんだけど残念なイケメンで、趣味に没頭して部屋を片づけられない人。』
「ふぅん?・・・この笑顔の方、モモに似てるね。」
ギクッとした。
完全に百の設定と似ている。
【だって元々好きなタイプなんだもん!仕方ないじゃん!でも言えない!千が怖い!】
千が資料集を棚に入れて、私の前へ座った。
「Aは、僕のどこが好き?」
思わず千を見上げた。
不安そうな顔をしてる?
「僕は前にも言ったけど、Aの全部好き。可愛いところもキレイな所も、素直じゃなくても素直でも、ちょっと意地悪でも恥ずかしがりな所も、優しい所、笑った顔、キスの前と後の顔、僕を感じてる顔、僕にしがみついてる時も、あとは・・・」
『ま、まって・・・なんかどんどん恥ずかしくなってるから、やめて・・・』
千に両手を繋がれた。
「でも僕は、Aが僕以外の男を頬を染めて見てるのは嫌だ。・・・ねぇ、僕のどこが好きなの。」
千の目も表情も真剣そのものだ。
『・・・優しい所。・・・意外と男の人っぽい所?ストレートに気持ちを言う所。あ、後輩の前では格好いい所!』
「・・・何、今思いつきましたって顔。」
『あー・・・あと・・・意地悪で自信満々なのは頂けないけど、』
「頂けないの・・・」
『うん。・・・でも、すごく一途で、私の事大好きで、大事にしてくれる所。』
言って千を見ると、ほぼ白目?で真っ赤になって口元を押さえている。
【この表情も好き。・・・意外と照れ屋。】
『これでいい?』
微笑んで言うと、抱きしめられた。
「・・・うん。いい。」
千はその後、笑顔を見せてくれて、どちらからともなく口を寄せた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時