引っ越しの日 〜千side〜 ページ32
引っ越しの日はモモとAとAの新居へ行った。
百「へー結構いいとこ。」
「あの建物あるから見晴らし悪くないね。」
『でしょ?』
あの建物は社員寮らしい。
売られる予定だとか。
壊されて何か立ったら、途端に見晴らしは悪くなるだろうなと思う。
言うとAは、社員寮って言う位だから建物はしっかりしてるだろうし、賃貸とか色々使えるんじゃないかと言うので、なるほどなと思った。
「重っ・・・A、これ何入ってんの?えーと・・・本?どこ置く?」
『そこの寝室ー!本って書いてるの全部そっち。自分で入れるから運んで貰って良い?』
「オッケー!」
「僕は軽いのを・・・」
『千も、ちゃんとやってください。』
「・・・・・・はい。・・・僕を使うとか・・・」
『何か〜?』
「何でもないよ。」
・・・・・・後で、ご褒美いっぱい貰おう。
洗面所の日用品を片付けている時に、2人の言い合いが聞こえた。
「ほんっと、ごめんって!」
『やっぱ見たんじゃん!』
「わざとじゃないって!大体Aが書いてないのが悪いんだろ!」
『私のせいなの!?』
「オレ謝ってんじゃんか!忘れるから!」
『記憶力のいい百が忘れられるの!?』
「じゃあどうすればいいって言うんだよ!」
「うるさい。・・・喧嘩?洗面所片付いたよ。で?何2人で・・・・・・・・・何で2人共顔、赤いの。」
「『・・・・・・・・・。』」
何で黙るわけ。
Aを見ると目が合って逸らされた。
足下の段ボールが目に入る。
寄ると、モモが慌てた。
『千!見ちゃだめ!』
モモを手で制して、止めるAを無視してソッと開け・・・・・・閉めた。
「モモ、見たの。」
「わざとじゃない!何も書いてないから、Aが開けて・・・」
モモが青ざめる。
「・・・・・・モモ、帰って。僕は泊まるから。」
「へっ?ユキ、お、怒ってないの?」
「・・・・・・へぇ、怒ってないように見えるの。」
僕の顔を見たモモは、ぴゃっ!と声をあげて帰り支度をした。
Aの方を振り返る。
こっちも青ざめてる。
さて、どうしてくれようか。
モモの不可抗力なのは確かだし、Aに落ち度もある。
【僕以外に、下着を見られるなんて・・・・・・】
ため息をついてしまった。
Aは何か言いたげにしてるけど、謝ってもらってもこの感情が収まる訳じゃない。
「A。」
『はい!』
「今夜は覚悟しててね?」
Aの耳元で、そう呟いた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時