千のお誘い 3 ページ25
「え?驚くような事?」
『いや、あの、だって・・・』
テンパった私を見ながら淡々と食事を済ませ、千はごちそうさま、と言う。
「結構前から、お嫁さんになる?って僕言ってたと思うけど。」
そういえばと思い出す。
血のイブの時からか。
言われてた気がする。
デビューが軌道にのってからもだ。
『千って血のイブの時から私のこと好きなの?』
「え?うーん・・・確かにAがモモを好きって知った時に自分の気持ち気付いたけど。もしかしたら万の方が僕の気持ち分かってるかも。」
『ふーん・・・ごちそうさま。片付け手伝うよ。』
「ありがと。Aは?いつから僕のこと好き?」
『え・・・気づいたのは百に言われてからだし正しくは分かんない。でも百なら知ってると思う。』
「ふっ。似たもの同士だね。」
『う・・・そうね。』
恥ずかしくなった。
二人で片付け終わると、千がお風呂に入っていく。
覗いてもいいよと言うので、思いっきりクッションを投げた。
テレビをつけると、ちょうど歌番組がやっていた。
この前収録したやつだ。
百が喋ってるのを見て、やっぱり好きだなと思う。
もうこの気持ちはラブじゃなくてライクだけど、私にとって一番好きな人だ。
「あれ?この前のやつ?」
お風呂からあがって髪の毛をタオルで拭きながら千が来た。
『うん。今からRe:valeが歌うね。』
「A、立って。」
『?』
言われるままソファから腰を上げると、千がソファの真ん中に座る。
え、私座れないんですけど。と思ったら、千が自分の足を叩いて
「ここ座って。」
と言う。
躊躇っていると手を引っ張られ、後ろから抱きしめられる体制になった。
「早くしないと始まっちゃうでしょ。」
いや、そうですけどね?
・・・まぁいいか。
テレビではRe:valeのイントロを弾いた自分の手がアップにされて、その後全体を撮って歌が始まる。
それぞれのアップがあってダンスもカッコいい。
視線は百に釘付けだ。
『かっこいい・・・』
「うん。でも本物ここにいるからね。」
『え?いないよ?』
「ん?いない?」
『うん。百格好いい。やっぱ好き。』
「は?!モモ?!僕でしょ。」
『えーそこは見飽きてるというかー』
言うが早いか、体制が後ろに崩れた。
千に倒されたと分かったのは、視界に千のドアップがあってからだ。
唇と唇が重なる。
ヌルっとしたモノが入ってきて、舌を捕らえられた。
『ん・・・っ』
この後の予感に耐えられなくなった。
233人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時