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千のお誘い 2 ページ24

イブの日。
結局泊まる事になってしまった。

絶対後悔しそう・・・

仕事を終えると千が待っていた。
逃げられない。

いや、逃げたら私、今日どこで寝泊まりするんだ。
もうおじさんに言っちゃった。

うぁぁ・・・緊張して胃が痛くなってきた・・・
・・・って、これじゃ、おかりんみたいじゃないか。

心の中でつっこむ。
もう色々別の事を考えてないとやってられない。

千の家へ着く。

「いつまでそこにいるの。入っておいで。」

玄関で立ちつくしている私を見て千が言う。

いやもう、耐えられないんだよバカ!

するとリビングにいたのに私の所までやってきて、

「ずっとここにいるなら、ここでヤッちゃうけど。」

と怖いこと言うので慌てて、お邪魔します!と言って中に入った。

後ろで千が笑ってる。

・・・くやしい。

いつも主導権は私にあったのに、ヤキモチの一件以来、千に主導権を握られてる気がする。
千の余裕がそうさせてるの?
・・・・・・ムカつく。

「A、お風呂入っておいで。メイクも取って。」

『入りません。』

「・・・汚いよ?」

『いいもん。』

口を尖らせて言う私の頭に、千はため息をついて手をあてた。

「覗かないし、何もしないから入っておいで。」

『・・・・・・分かった。』

何となく信じていい気がして頷く。
お風呂に入ると、温かさに緊張がほぐれた。

あがると、千がご飯を作って待っててくれた。

『わ。美味しそう。千の誕生日なのに。』

「いい。さっきケーキの箱、冷蔵庫に入れておいたよ?あれだけでいい。」

あ、千に渡すの忘れてた。
意外とちゃんと見てるんだよね。

『ありがとう。あと、お誕生日おめでとう。』

「ありがとう。いただきます。」

『いただきまーす!』

2人で微笑み合ってご飯を食べる。

『んー美味しい!千、前は全然料理出来なかったのに、今ではプロ級だもんね。今では私負けるわー。』

「そう?Aの料理も好きだけど。」

『んーでも、よく言うでしょ。自分より彼氏の方が料理うまかったら嫌だっていうやつ。』

「Aもそうなの?」

不思議そうに千が聞いてきた。

『いやー私はどっちでもいいけど、ちょっとだけ女としてどうなのって思わなくもない。』

「結婚したら家事分担出来ていいじゃない。」

『あー結婚したらねー・・・。・・・・・・結婚?!』

食事をする手が止まる。

あれ?前世の記憶じゃ千って結婚願望なかったような・・・?

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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時

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