僕の気持ち 〜千side〜 ページ5
モモが、Aに告白するのを辞めると言い出した。
「Aはモモが好きなんだと話しただろう。」
そう言うも、モモは下を向いて静かに首を振った。
「Aが好きなのは、もうオレじゃない。オレがRe:valeになる前なら良かった。遅かったよ、ユキ・・・・・・」
「何を・・・Aの好きな人はモモだ。」
何故信じない?
何があった?
そう聞こうにも、僕にとってショックが大きいらしく、声にもならない。
「オレは身を引く。大丈夫だよ、ユキ。Aは好きな人とハッピーになれる。それが一番良い。」
「・・・・・・誰?僕が知ってる人?」
やっと出た言葉は、それだった。
モモは、泣きそうな、それでいて少し嬉しそうな笑顔で答える。
「うん。Aが自分で気づいてるか分からないし、誰かは言えないけど、すごく知ってる人。」
ギュッと胸が痛くなる。
こみあげてくる涙を止めようと片手で目頭を摘まんだ。
「振られたら一緒に泣こうって言ったじゃないか。」
「泣かないよ、オレは。Aがハッピーになるなら、それだけでオレはハッピーになれる。」
「ずっと言わないつもり?」
「言うとしたら、過去形で話すよ。Aが自分の気持ちに気づいてるなら、その時に、背中を押すために。」
モモは今度は穏やかな顔で笑った。
どうしよう。
僕はAを諦めるつもりでいた。
モモとAが付き合うと思ったから。
・・・・・・諦められる?
答えはNOだ。
そんなに簡単ではない。
最低でも5年半は好きなんだ。
万なら、もっとお前は長くAが好きだよ、と呆れた顔をしながら言うだろう。
Aがモモを好きだから、モモならいいと思ったんだ。
他の誰かじゃ嫌だ。
Aは誰を好きなんだろう。
モモ以上の人っているか?
あんなに好きだって言ってたのに、変わるものか?
僕には分からない。
だって僕が好きだと思った女の人は、Aが最初だ。
誰かに恋をする事を教えてくれたのは、Aだ。
その想いが変わることを知らない。
諦めるならわかる。
本気じゃないなら、分かる。
でもAの想いは本気だった。
僕から見ても、万から見ても。
何故そうなった?
そこまで考えた時、僕が思い出したのは大和くんだった。
彼はAが好きなんだろう。
そして告白して振られたんだと思う。
ホワイトデーを返しておいてほしいと言われ、仲がいいんだから自分で返せと言えば、Aとはもう会えないと言われた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時