検索窓
今日:6 hit、昨日:25 hit、合計:3,414 hit

18 ページ18

だってAさんに好きだって言われたら、他の誰に言われるよりもめちゃくちゃハッピーになれると思うから。
想像するだけでめちゃくちゃドキドキするけど!

いやいや、姉ちゃんが賛成とは言わずとも反対しないと言わなければ叶わない夢であって・・・

そう思うもハタと気づく。

Aさんがオレを好きになったなら、認めないわけにもいかないんじゃ?
つまり告白されたら別に良いんじゃない?

いやでもオレとしては告白したいよね。

うう〜ん、と考えるも答えはやはり出ず。
午後は体力測定のブースでまず遊ぶことになった。

握力、上体そらし、前屈・・・


「おお!Aさん平均じゃん!」


結果が出るたびに思わず喜ぶオレ。
Aさんが照れてるようで、顔を赤らめる。

Aさん、運動苦手で球技ボロボロな割に意外と体力測定は平均値なの多いんじゃない!?

オレがそう思った後にAさんがやった反復横跳びは、平均以下の数だった。

身体が硬いってわけでもないし、反復横跳びはずっと一定の速さで最後まで出来るから、持久力はある部類かな。
ただ1つ言うならば、反復横跳びの瞬発力がない。

とにかく遅・・・いやいや、速くない。そう、速くないだけ。

でも、人が怪我したりなんかあったりした時の瞬発力は、めっちゃあるんだけどなぁ。
初めてAさんを見た時のような。

意識してやると難しいのかな。
そういうとこAさんらしい。

無意識に顎を触りながら考える。
反射神経と動体視力がそこまでないというだけで、体力や時間の配分をちゃんと考えて出来る、と言うところもAさんらしい。

そんな所を何となく口にしたら、Aさんがふくれっ面になる。
分析してみただけな事を伝えて、Aさんが怒ってないことに胸をなで下ろした後、ここを出ることになった。

トイレでシャツを脱いで着替え終えると、壁に背を預けてAさんを待つ。
なんか彼女を待ってる彼氏みたい、と空想してると、2人組の女子が話しかけてきた。


「ねえ、1人?」
「一緒にバスケしない?」


やけに距離が近い。

こういうのは避けるが正解だと勘が言っている。


「あー、ツレがいるから。ごめんね!」


にぱっと笑顔を向けて手を振った。


「友達?男の子ならその子も一緒にしよう」
「ここにいるってことは、トイレ出るの待ってるんでしょ?一緒に待ってあげる」

「いやっ!彼女!彼女と一緒だから!」


Aさんを巻き込みそうなのが嫌で、必死に首を横に振った。

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:miz | 作成日時:2023年12月31日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。