笑顔のキミが好き【if･･････】

16　〜大和side〜 ページ41

今日はショッピングモールでの営業だ。
休日の中央広場でやるから、買い物客が多いだろうな。

陸「皆さんこんにちはー！お買い物ついでに寄ってみたって人もありがとうございます！オレ達･･･」

全「IDOLiSH７です！！」

ステージでそれぞれ一言ずつ話していると、一人の人が目につく。
あの帽子にあの容姿。

まさかと思いつつジッと見てると、帽子のツバの奥にある目と目が合った。

【やっぱり、A！】

ニッコリ笑顔を向ける。
しばらくして音楽が流れて、歌って踊る。

袖に戻ると、マネージャーにAがいる事を伝えた。
マネージャーは大喜びでスタッフにAを呼んでもらう。
Aとマネージャーは本当にお互いに大好きだな･･･

しばらくするとAが来た。

紡「本当だ。お姉ちゃん！」

「な？言っただろ？」

『ああ、ヤマさんと目が合って、バレたなって思ったよ･･･』

Aは苦笑いをした。

紡「お姉ちゃん仕事？オフは夏までないって言ってたよね？」

『ここで仕事だったの。午後から連ドラの撮影行くけど、それまではオフ。あと･･･1時間位かな。つむちゃん達は？』

一「本日は午後にもう一度同じイベントをして終了です。」

陸「どうだった？」

『皆、格好良かった！一緒に歌いたくなっちゃった！』

笑顔で言うAに皆が笑顔になる。
こいつの笑顔は人を幸せにする。
マネージャーがCDを持ってきた。

「これ、IDOLiSH7のデモなの！売ってるものだけど、お姉ちゃん貰って。」

一「マネージャー･･･あなた、これはあげるものでは･･･」

陸「何だよ。いいだろ一織！オーディションとかお世話になってるんだし！」

一「それでも･･･」

「まぁまぁイチもリクもその辺にしときなさいな。」

『ふふ･･･いいよ。買う。３枚貰える？』

紡「え！そんなに！？」

『うん。1枚は私、1枚はあげたい人がいるから。もう1枚は･･･保存用かな？』

そう言ってAがお金を払った。
全員で、お買い上げありがとうございます！って言った。

『こちらこそ、楽しい時間をありがとう。』

Aは満面の笑顔で答えた。

そこで去ろうとするので、駆け寄って小声で話す。

「時間までデートしねぇ？」

『え？』

「ちょっとでもいいからさ。」

驚くAに、少し恥ずかしくなって、頬をポリポリ指で掻きながら言う。

『うん、喜んで！』

Aは笑顔で言ってくれた。

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