4 〜大和side〜 ページ5
『え？そんなに話したい？私は読みたい。』
マイペースか。
変な奴。
何故か俺に言われたくないと言われた。
俺、変じゃないと思うんだけど？
やけに熱心に読んでいて、読みながら『わー』とか『きゃー』とかコロコロ表情が変わる。
見てて飽きねぇな、こいつ。
面白い。
読み終わったと思ったら、めっちゃいい笑顔で俺の所へ来てまくしたてる。
『ヤマさん！これ面白かった！犯人はすぐ分かったけどトリックがめっちゃ凝ってて、全然分かんなかった！探偵も格好いい！ヤマさん趣味合う！』
若干引いた。
「お、おう。良かったな。･･･ヤマさんってなんだ？」
愛称だと言われて、まぁ呼びたいように呼べば？と言うとホッとしたような顔をして、笑う。
本当にコロコロ表情が変わる。
最初に借りたいと言ってた本を手に取って借りて行けと言った。
『え？でももう来ない方がいいんでしょ？』
「え？返しに来るっつっただろ？」
『は？来るなって言ったの、ヤマさんでしょ?』
「いつ言った？」
『さっき。ここで読めって言った。』
俺は、あぁ、誤解されたやつか、と思った。
「･･･来いよ。どれでも貸してやるからさ。」
そしたら
『わー、ツンデレみたい。』
とボソッと言われた。
こいつ･･･
しかも声に出てる自覚がないときた。
「何か言ったか。」
『え、何か言いましたか私。』
「ツンデレって聞こえた。」
『あぁ、口に出てたか。だってそう思ったんだもん。』
「お前、見た目と性格のギャップあるって言われねぇ？」
『言われる。･･･じゃあこの本借りていくね。』
見た目大人しいのに、口を開けばかなりズバズバ言うやつ。
さっきオススメだと言ったもう1冊のホラー本を持ってきた。
「これも持っていけよ。」
そしたら歯切れが悪い。
なんで･･･と言いかけて、そうか、苦手なのかと思った。
弱みを見つけて、嬉しくなった。
見つけた。言い負かせる所。
「ホラー、怖いの？あんたも怖いもんあるんだ。」
『初めて会った人に、変な先入観持たないで下さい。誰にだって苦手なものはあるでしょ。』
この家に来る人達は、俺を千葉志津雄の愛人の息子だというレッテルを貼ってご機嫌取りに来たり、人によっては怯えたりしている。
こいつは、そういうのがない。
元々、人に対して先入観を持たないからなのかと興味が湧いた。
違うかもしれないけど、ちょっと知りたくなった。
それからはよく話し相手になったり本を借りて行ったりするようになった。
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ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» ありがとうございます！ifがもう大和ルートと化しております(笑)楽しく頑張ります！ (2019年3月20日 21時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 更新お疲れ様です！百ルート派なんですけど、大和さんもめっちゃいいなって思いました……。いつも楽しみにしてます！頑張って下さいー！ (2019年3月20日 21時) (レス) id: 4ad8dbbe47 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - chattyさん» ありがとうございます！本編の関係上、大和視点が多くなるとは思いますが、よろしくお願いします♪ (2019年3月15日 15時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
chatty(プロフ) - 早速読ませて頂きました！百、千ルートも好きなんですが大和ルートが1番好きです！楽しみにしてます^ - ^ (2019年3月15日 15時) (レス) id: 01aa2e4b44 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - chattyさん» ありがとうございます！分かります（汗）本編の百ルートの時間軸に大体ではありますが、合わせて更新しています。まだ構想中で未完成なので、もう少し待って頂けると助かります！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月26日 7時
