笑顔のキミが好き【if･･････】

11　〜大和side〜 ページ36

『じゃあヤマさん。敬語苦手だからなくして。』

「はいよ。俺も助かる。」

普通の会話になってホッとして笑った。

「あ･･･じゃあ僕も名前で･･･」

ソウが言うと、凄く嬉しそうに目を輝かすA。
え？何で？
ソウの事、気に入ったの！？

『じゃあ、そうちゃんって呼んでいい？敬語も外して。』

満面の笑顔で言うA。
めっちゃムカつく。

「えぇ！？名前はいいですけど、先輩に敬語を外すなんて･･･」

『じゃあ気が向いたらでいいよ。あ、自販機！じゃあ私はここで。またね、ヤマさん、そうちゃん。』

手を振って別れた。

【あいつ、人との距離って分かってんのかな･･････近すぎねぇ？】

人見知りしねぇもんな･･････俺が知ってる限りは。

自販機で、頼まれた物を次々買っていく。

「これで全部だっけ？はい。これは俺から奢り。」

「あ･･･ありがとうございます。」

「あんた、競争苦手そう。俺も苦手。競争って。」

言って２人で帰り道を歩く。

「だから抜けるって言ったんですか？」

「まぁ、そんな所かな。あいつら、いい奴らっぽいからさ。あいつらが不合格になる位なら、俺が落ちた方がいい。」

「大和さん･･･。」

【A･･････さっき会ったのに、もう会いたい･･･ごめんな、同じ世界においでって言ってくれたのに･･････】

コーヒーを飲みながら、戻った。

・
大和A、全員受かったぞ。
Aおめでとう!他のメンバーからも連絡あったよ。
大和なんだ、俺が最初じゃねぇの?
A最初は陸かなwデビューまでが大変だろうけど頑張ってね!
大和適当に程々にするわ。よろしくな、先輩。
A芸能界へようこそ、後輩!
大和で、いつオフ?
Aw夏まで1日オフはないんだ。
大和いい。半日でも夜だけでも。もう家に行ってもいいんだもんな?
Aそうね･･･
大和何?照れてる?
Aうるさい。


「ははっ･･･」

照れてるAを想像して嬉しくなった。
それから、確実にいるだろう日を教えて貰って、俺のスケジュールも明日教えて貰って決めようという事になった。

次の日、グループの名前が決まっていた。
その名前は･･････



“IDOLiSH7”



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