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114 〜百side〜 ページ14

ナギからそこまで聞くと、三月は、連絡して大丈夫だって大和が言ったならいいけどって思ったんだろうなっていうのはわかる。
実際は連絡も何もしてなかったらしいけど。

それからナギが環んちに行ってから2人で大和んちに行くと、追い返されて、ナギと環はそれぞれ一晩自分ち→一晩1人だったのが怖かった環がナギんち行って起こしてマッハでオレらんとこ

ってことらしい。

「だからって外出すことないじゃん!ヤマさんに、余ってる部屋もないしいい機会だから2人でどっちかの家に泊まりなさいって、ももりんと同じこと言ってた。したら、いおりんも突然来んのもおかしいし、社会勉強だっつって・・・」

思い出したのか、環の声が小さくなってく。
ショボンとしてる。

「リクは最終的には苦笑いしていました」
「要するに大和くんと喧嘩したの・・・」

ユキが困ったと言いたげにため息をつく。

でもこういう時、ユキはなんだかんだで仲裁したりしそう。
オレもかわいい後輩にはお節介しちゃうし。

「でもさー、ナギっちご飯作れねえし」
「タマキの料理は、エイリアンです!ご飯とも言えないものが食器を次々ハイジャックします!」

あ、今度は同時じゃないから聞こえた。
要するにご飯が食べれないという事が、次に重要だったらしい。まあわかる。

「昨日の分の食事はどうしたの?」

ナギと環は、2人で食べに行ったことを教えてくれるも、2週間毎日それだとしんどいと言われた。

「オレと3人で食事作ったら、カレーとかシチューはいけるっしょ?」
「合宿で作ったやつ!」
「OH、しかし2週間毎日それでも耐えられません!」

さすが王子様。
ユキや三月、Aや龍之介の料理じゃないと満足できないらしい。

「わかった。三月くんと壮五くんが帰ってくるまで泊まっていいよ。ご飯も用意する。ただし出されたものはきちんと食べてね」

特に環くん、と言いたげにユキと環の視線がかち合う。
それで環に通じてんのかは微妙かもと思ったけど、わかったと嬉しそうに頷くナギと環の笑顔を前に、それ以上は言わないでおいた。

それから自分ちに帰ってAからのラビチャがまだ来てない事を確認してお風呂に入る。
頭を拭きながら環の言葉を思い出した。

“この人と一緒にいたいから・・・”

オレはユキに対してもAに対しても、お互いにそういう気持ちで傍にいれて幸せ者だ。

「やばい・・・2日目にしてめっちゃ会いたくなってきた・・・」

残り12日が不安になって胸を押さえた。

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作者名:miz | 作成日時:2021年9月6日 8時

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