【アイナナ】大変で幸せな日常【笑顔のキミが好き(百) after】 2 (ページ47)

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原因がオレ自身だと判明して、ザッと青ざめた。

「オレ！？お風呂のイチャイチャ！？それとも2日連続手を出したから！？」

今日のヤキモチ！？いやでもそれは解決したはず！
結婚今年しないからって事！？ドレスの話してたし！

ダメだ！思い当たることが多すぎる！！

「オレが泣かしちゃってごめんなさい！」

頭を抱えると、クスクスと声が聞こえる。
頭から手を離して、笑ってるAをソロッと見た。

悲しんでるようには見えない。

『ごめん、嬉しくて』
「え？」

『百、今年結婚しないって言ってたけど、ドレス姿の私が百の隣に立ってるの、想像してくれてるんだなって。嬉しかった』

照れたように笑って、泣いちゃってごめんねと言うA。
胸の奥が熱くなって、鼻がツンとしてくる。

「想像するよ。当たり前じゃんか。･･････プロポーズした時だって、姉ちゃんからドレスの写真送られた時だって、すぐ結婚したかった。一緒に住みたかった。でも今のオレじゃ、まだちゃんとAを守れない。世間の声に潰されたくないんだ」
『･･･うん』
「精神的な面でって意味じゃなくて･･･」
『うん。千の歌を認めてもらえる場所を、なくしたくないもんね』

伝わってる。

守りたいのがAだけじゃないこと。

「オレのワガママ受け入れてくれてありがと！」
『話し合って納得したことでしょ？』

お互いにはにかむように笑う。
再度Aのスマホを手に取って、写真の続きを見るためにスライドした。

うん？
めっちゃ可愛くない！？このカラードレス姿のA！
これも雑誌に載っちゃったら、A可愛いって今以上にみんなに思われちゃうだろうけど！
カラードレスまで着てドレスに満足しちゃったなら、オレとの結婚式遅くても良いやってなったりしないよね！？

「A」
『ん？』
「今日カラードレスも着たの！？ウィッグまで被って！」
『へ･･･？』

キョトンとするAに、ズイッとスマホ画面をAに見せた。
あ･･･と気まずそうな表情のA。

「めっちゃ可愛くない！？もう何！？世間をどうしたいの！？」
『いや･･･百･･･』
「結婚するのか！？って思われても可笑しくない企画の気がしてきた！だから記者張ってたのかもなぁ」
『あの･･･それ･･･』
「ん？」

『瑠璃さんと試着した日の･･･写真･･･』

物凄く気まずそうなAの言葉に、何であの日に見せてくんなかったの！？と絶叫したのは、言うまでもなかった。