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「バンさんの陰に隠れんなんてズルい！」
『ズルくない！』
ズンズン私の所に来る百。
万を盾にして隠れる。
「俺を巻き込まないでくれる？」
「ハッ！すみません、バンさん！」
『万に一番弱いの、どうにかしてくれる？』
「しょーがないでしょ！？バンさんだよ！？」
『そうね。こんなとこでイチャコラなんて言う人よりは良いよね』
「ごめんなさい！！」
万を挟んでコントのような会話をしてると、みっちゃんとヤマさんがケーキを出してるのが見えた。
何故かその横で、みんなの方を見てタジタジな表情で口を開くハルちゃん。
と同時に私も百に腕を掴まれた。謝ってるんだし良いだろと言う万に、差し出されたからなんだけど。
「えーと･･･」
ハルちゃんがマゴマゴしながら、横に同じように立ってるトウマの腕を掴んでる。
「ちょっと！オレやっぱ嫌だ！」
「ハルが言わないと俺が言えないだろ？順番って決めたんだから」
「頑張って下さい、亥清さん、狗丸さん」
「じゃんけん負けたのトウマもじゃん！先言えよ」
「ハルが先頭切るっつったんじゃねえか･･･」
何だかハルちゃんとトウマが言い合っていて、そっちの方を見てなかった人たちも自然とZOOLの方に視線をやる。
余計に注目を浴びてる。
トウマが、しょうがねえなーって首の後ろに手をやりながら息を吐いた。
「あのー、実は今日の集まりって、IDOLiSH7と俺たちZOOLで計画立てたんすけど、TRIGGERやRe:valeさんのスケジュールを知るために、各マネージャーの方にも協力してもらいました。ありがとうございます」
トウマがペコッと頭を下げる。
IDOLiSH7主体じゃないんだ。
そういえば顔合わせでトウマとトラ誘うとき、みっちゃんの話がやけに早く終わったような気が、しなくもない。
今思えば、ってだけだけど。
「そんでーー･･･」
「トウマ、長い」
トウマを押しのけて、ハルちゃんが顔を出した。
すぅぅーと息を吸い込んだハルちゃんが、吐くと同時に声を出す。
「TRIGGERの、ミュージカル賞ノミネート作品に選ばれてんのと、5ヵ月位経って遅くなったけど、AさんがRe:valeとして活動できてるお祝いもしようって事。･･･です。おめでと！」
え･･･？私･･･？？TRIGGERだけじゃなくて？
ポカンとして、TRIGGERと私以外の人が拍手してるのを眺める。
ハッとしてTRIGGERに向けて拍手を送ってると、百が、こっちこっちと言いながら私をハルちゃんたちの所に引っ張っていく。
TRIGGERも私の隣に並んだ。
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作者名：miz | 作成日時：2021年7月3日 9時
