全国ツアー初日 ２〜NOside〜 ページ10
そこで照明が暗くなって、モモとユキの所にスポットライトがあたる。
漫才は続く。
「えーじゃないの！お楽しみはあとの方がいいでしょ？」
「僕は先でもいいよ。」
「わかる！ショートケーキの苺って先に食べちゃうよね！」
「ヤスをケーキに例えるな。確かにヤス、美味しそうだけど。」
そこでもう一つ、ライトが新しく当たった人がいた。
ステージの左手からカツンカツンという靴の音を鳴らして、キレイな長い黒髪の人が現れた。
あれ誰？美人･･･
うそ、あの姿、ヤスじゃない？
キレイ･･･女の人なの？
そんな声がちらほら聞こえる。
そんなことをお構いなしにモモとユキは、いつもの漫才を続けた。
「ユキ！下ネタ入れないで！ジェラシーだよ！モモちゃんのことは、どうでもいいのね！」
「いやいや、モモのこと好きだよ｡」
「ほんと？浮気しない？」
「しないしない。」
「ユキ･･･」
「モモ･･･」
『そこまで。』
その女の人は、無表情でモモとユキの間に立った。
『2人共、話長い。次いくよ。』
そう言うと、女の人は用意されていたエレクトーンに座る。
「自己紹介しませんかー？」
モモが女の人に、ゆっくり近づいて言った。
『してほしい？』
「ぜひ！皆、待ってるんで！」
モモが女の人の手を取ると、客席から悲鳴が聞こえる。
「僕がジェラシー。」
ユキが言うと、笑いが起きた。
「どっちに？オレ？彼女？」
「どっちも。」
モモにステージ真ん中へ連れてこられた女の人は、マイクを持って一礼した。
『どうも、初めまして。Re:valeのヤスです｡』
客席が、しん･･･としたあと、叫び声で会場全体が揺れた。
『わ、ほんと、うるっさ･･･』
「耳おかしくなる･･･」
「ヤスもユキも失礼だよ？！皆それだけびっくりしたんだよ！ねー？」
客席から、そうだそうだという声が聞こえた。
『明日のトップニュースになる？』
「なるよ！一面に、Re:valeのヤス！女性！クールビューティー！」
『最後は書かれないでしょ。』
「クールビューティー、いいじゃない。」
「ほら！ユキと並ぶと美男美女！きゃー！モモちゃん霞んじゃう！」
『霞まない霞まない。』
「モモもイケメンだよ。」
「ユキ･･･！」
「モモ･･･」
『最初に戻るな。』
客席から笑いが起こる。
『もう、曲にいくよ？皆聞きたいよね？』
そしたら客席からはMC続けてという声が。
全国ツアー初日 3 〜NOside〜→←全国ツアー初日〜NO side〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年2月23日 20時) (
レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - るるさん» 初めまして！ありがとうございます！えー･･･実はですね･･･既に“笑顔のキミが好き【if･･･】”という下書きが存在します。私が「ヤマさん可哀想」が口癖になりつつあるので千ルート公開と同時に公開する予定です。リンク貼るので公開したら宜しくお願いします。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 個人的な意見なんですけど、ヤマさんのルートも作って欲しいです！(無理ならいいです(o_ _)o) (2019年2月23日 20時) (レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miz | 作成日時：2019年2月23日 20時
