独占欲 ページ7
考えた事がなかったわけじゃない。
百が前世で言っていた３S。
束縛、嫉妬、支配欲。
どれも、考えないようにしてきた。
だって、どれも求めても自分には降りかからない。
百と千の顔が浮かぶ。
『私･･････帰る。』
「･･････分かった。」
『ごめん、ヤマさん。』
帰る前にこれは、ちゃんと伝えないといけない。
私もヤマさんを真っ直ぐ見て言った。
『ヤマさんの気持ち、嬉しいよ。私、千以外から恋愛感情を持たれるなんて考えた事もなかった。･･････でも。でも、ヤマさんの事は、友達以上に思えない。ごめんなさい！』
頭を下げた。
「いいよ。知ってる。俺も今日言うつもりなかった。千さんからのネックレス付けて大事そうにしてるから腹が立った。困らせてごめんな。」
顔をあげると、今にも泣きそうなヤマさんの顔。
早く帰った方がいいだろう。
『今日は本、借りずに帰るね。･･････またね。』
そう言って二階堂家を後にした。
きっと、今度会うのはアイドリッシュセブンになった大和だろう。
大切な友達だった。
『･･････っう･･････っ』
私が壊した。
ちゃんと愛情を伝えられるヤマさん、折角存在したのに。
愛情をこじらせた前のヤマさんに戻ったらどうしよう。
まだ志津雄さんに対してはこじらせたままだけど。
私のせいだ。
余計なことしなきゃ良かった。
ごめんね。
溢れ出る涙を拭く。
困ってなんかないよ。
ヤマさん、こんな私を好きになってくれてありがとう。
ヤマさんみたいに優しい人、振ってごめんね。
私の気持ち、ヤマさんのおかげで分かったよ。
でも、これからすっごく大変になるから。
それが落ち着いたら･･････
なんとか出来るといいな･･････
・
NO side〜
大和はAが出て行ったのを確認してから、ベッドに座り込んだ。
横に置いてあるAからの誕生日プレゼントを見た。
ベージュのマフラーだ。
「･･･これも意味、分かってねぇんだよな･･･ぅわ、俺、超面倒くせぇ奴じゃん。」
思わず片手を顔に当てる。
「ほんっと、意味なんてどうでもいいだろ･･････」
そう思わないと、やっていけない。
そう言いたげに大和は言葉を吐いた。
静かな部屋に、しばらく小さな嗚咽が聞こえた。
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るる(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年2月23日 20時) (
レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - るるさん» 初めまして！ありがとうございます！えー･･･実はですね･･･既に“笑顔のキミが好き【if･･･】”という下書きが存在します。私が「ヤマさん可哀想」が口癖になりつつあるので千ルート公開と同時に公開する予定です。リンク貼るので公開したら宜しくお願いします。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 個人的な意見なんですけど、ヤマさんのルートも作って欲しいです！(無理ならいいです(o_ _)o) (2019年2月23日 20時) (レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月23日 20時
