大和の･･･ ページ6
『付き合ってないよ。これはクリスマスプレゼント。このネックレスは、千から貰ったから大事なんじゃない。言えないけど、他の意味があるの。』
ヤマさんが顔をあげた。
怒ってるように見えた。
「千さんがAにあげるのに、深い意味がないわけない。」
『何で怒ってるの？そんなに千が嫌？』
「違う。何でお前はいつもそう鈍感なんだよ。ネックレスあげる意味位、あの人なら知ってるだろ。」
『意味？』
そんなの知らない。
ヤマさんは大きくため息をついて、言った。
「独占欲。円になってる物は、そういう意味があるんだよ。」
円になってる物。
ネックレスだけじゃない。
ブレスレットだって指輪だってそうだと言う。
でも、それでもこの指輪はRe:valeの証だ。
ネックレスはヤスじゃない時のためだ。
それ以外に千は意味を求めなかったし、言わなかった。
マカロンとか他のはいちいち言おうとするのに。
それは、その意味を知って欲しいと思ってないからだ。
千だから、知って欲しければちゃんと言うと私は思っている。
「好きじゃないなら返せよ。」
ヤマさんがポツリと言う。
『何言ってるの。貰ったのに･･･』
「意味を知ったからって言えば返せるだろ。」
意味を知っても、返す気はない。
独占欲だってなんだって、私には、それ以上に何よりも価値のある物だ。
でもヤマさんには言えない。
こんなケンカするなんて思わなかった。
何でこんな事言うの。
『返せない。他の意味があるの。ヤマさんには言えないけど、それ以上に･･･』
「俺が嫌なんだよ！！！」
ヤマさんが怒鳴った。
ビクッとしてヤマさんを見る。
泣きそうな顔をして私に近づいてきた。
『ヤマさ･･･』
「Aが好きだ。人としてとか友達じゃない。ちゃんと、女として好きなんだよ･･････」
【え？】
ヤマさんは真っ直ぐ私を見た。
「俺を友達としてしか見てないのは知ってる。･･･でも考えてくれないか。」
目が離せなかった。
それ位に真剣なのが伝わってきた。
どうしよう。
千以外に、こんな感情を持たれた記憶なんてない。
顔が悪いって理由で振られた経験がある位だ。
何も言葉を発しない私に、ヤマさんは力なく笑う。
「はは、やっぱこんな嫉妬深い奴は嫌か？」
『嫉妬･･･？』
「好きな奴には、自分以外の誰かと付き合って欲しくねぇだろ？独占欲かな。Aは違う？」
瞬間、息をするのを忘れた。
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るる(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年2月23日 20時) (
レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - るるさん» 初めまして！ありがとうございます！えー･･･実はですね･･･既に“笑顔のキミが好き【if･･･】”という下書きが存在します。私が「ヤマさん可哀想」が口癖になりつつあるので千ルート公開と同時に公開する予定です。リンク貼るので公開したら宜しくお願いします。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 個人的な意見なんですけど、ヤマさんのルートも作って欲しいです！(無理ならいいです(o_ _)o) (2019年2月23日 20時) (レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月23日 20時
