年明けドラマ ページ20
百が出て行ったのを確認してから、おかりんが２冊の台本を渡してきた。
一冊は千用。
もう一冊は私用。
年明けの２時間ドラマの台本だ。
「出来たんだ。」
『あと２ヶ月あるよ？撮影初日まで。』
おかりんが不安そうに言った。
「これは決定稿ではないんです。脚本家さんは、これがベストだと言っています。内容は変更可能だそうです。その理由は･･････」
千が台本をめくる。
私もめくった。
「千くんが若手の女優さんから数々の共演NGを貰っているので、それを考えると、変更もあり得ると監督が言いました。ただ、Aさんと千くんは同じ事務所だから出来る、変更したくないと脚本家さんが仰っています。」
「おかりん･･････これは、前のようにフリ？」
千があるページを見て、言った。
私も急いでそのあたりをめくる。
「千くんが主役ですし、意味のあるシーンなのでフリは駄目だそうです。」
いやな感じに心臓がなる。
手が震える。
「A･･････」
千が私を心配そうに見た。
『キスシーン･･･』
台本には、千の役と私の役のキスシーンが書かれてあった。
〜千side〜
Aを見た。
放心している。
Aはモモが好きなんだ。
嫌に決まってる。
「A･･･これ、止めよう。」
Aが顔をあげた。
『あ･･････や、やるよ。仕事だもんね。』
顔が引きつっている。
声も震えてる。
･･･自覚ないのか？
「･･･でも･･････」
『何？いっつも何かとキスしようとするくせに、実際は駄目なんだ？』
「違･･････」
Aはポンと僕の腕を叩いて、おかりんの方へ行く。
『大丈夫。おかりん、やるよ。』
おかりんは僕らの気持ちを知っている。
心配そうにAを見た。
「本当に、よろしいんですね？返事をすると、元には戻れませんよ？」
『･･････うん。』
Aがまっすぐ、おかりんを見る。
いいのか、これで。
「分かりました。では先方にそのように伝え･･･」
「おかりん待って。僕が嫌だ。」
「･･･千くん。」
「Aとするのは･･･こんな形じゃなくて･･････」
言い淀む。
プライベートでしてるならいい。
Aにとってのファーストキスだ。
こんな形で貰いたくない。
『千らしくないよ。今まで、いくらでも誰とでもしてきたでしょ？』
「･･･それは･･････」
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るる(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年2月23日 20時) (
レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - るるさん» 初めまして！ありがとうございます！えー･･･実はですね･･･既に“笑顔のキミが好き【if･･･】”という下書きが存在します。私が「ヤマさん可哀想」が口癖になりつつあるので千ルート公開と同時に公開する予定です。リンク貼るので公開したら宜しくお願いします。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 個人的な意見なんですけど、ヤマさんのルートも作って欲しいです！(無理ならいいです(o_ _)o) (2019年2月23日 20時) (レス) id: bc3198f467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年2月23日 20時
